許さない。……絶対に、許さない。

　支倉 奈津（はせくら なつ）

男　21歳　179cm／58kg

■異能■
一時的に怪力を得る異能。効果範囲は両腕の範囲に限られ、広く用いて重い物を持ち上げたり、片手の拳に力を集め、重い打撃を繰り出したりして使用する。短 時間単発的な使用であれば問題はないが、特に物を殴るなどした場合はその反動によるダメージは軽減なしでそのまま自らの腕に受けることになる。継続的に使 用できるのは4ターンまで、以降は都度発動させる必要があり、運動量に応じた疲労はもちろんのこと嘔吐感や目眩などの症状が表れ始め、1回の発動毎に一定 量の記憶を失う。失う記憶の範囲は異能の発動から24時間以内、古いものから順に消去され、限度を知らずに使い続ければ自身の置かれた状況さえ忘却して戦 意喪失に陥り、単なる的と化すことも。能力の性質上理性を保って応戦できるのは単発に切り替わってから更に6ターンが限度、最終的には心身への負荷によっ て気絶。失った記憶はきっちり休養する事によって回復する。
未だ扱いに不慣れであるせいか自由意志で発動させるというよりは、怒りや憎しみ、悲しみ、絶望といった負の感情がトリガーとなっている。日常のふとした瞬 間に発動してしまい物を壊すという失態を度々犯しているのだが、幸いなことに目に見えて異常と分かる能力ではないため、今のところ単なる馬鹿力で済んでい る。

■性格／備考■
明るく陽気で社交性に富み、物怖じとは無縁の性格。文字通り誰とでも、極端な話通りすがりの他人相手でも臆する事なく会話する。気さくであるが無遠慮では なく、朗らかであるが煩くはない、話し方や感情の起伏の穏やかさから柔和な雰囲気を纏っている。浮かべる表情は圧倒的に笑みが多く、平等にして親切であ る。――というのが大衆に向けて繕った表の顔。寧ろ生来の性格はこうであったが、1年前、そうとは知らずに二人揃って溜まり場の影響を受け、仲違いの果て に恋人が自殺してからというもの、世の中の全てに対して斜で軽薄になり、生きることにさえ無気力な人間と化した。自分が恋人を追い詰めたのだと自己嫌悪に 苛まれた1年間命を投げ出した回数は数知れず、不本意ながら悉く失敗に終わり極々消極的に生を繋いでいる内、遂に異能や異形という存在、そして1年前の真 実を知るに至る。以来復讐という名の妄執に取り付かれており、この世に存在する異形のものを憎悪と復讐の対象と見ている。一方で“真っ当な人間”を繕うこ とにも余念がなく、その昔の支倉奈津を知る人物に対してはほぼ完璧に以前の自分を演じることができる。左手の薬指にはシンプルなプラチナのリングを光ら せ、恋人に渡すはずだったペアの一方はチェーンを通して首から下げているのだが、肝心のリングの部分は常に服の下に隠れているためそれがペアリングだと知 る者は少ない。現在は徐々に立ち直った“素振り”で日常生活を営み、休学していた大学にも復帰した。丸1年引き篭もっていたため留年している。

■メモ■
紅葉（もみじ）様　2016-12-13登録

■使用色■


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