9 無名さん
「あたしのバディがサボろうって?あんたいい度胸してんのね。」
英 若菜

-Hanabusa Wakana-
♀/24歳/カフェウェイトレス/160cm/A型/#c82c55
性格

サバサバした物言いで年齢性別に関係なく誰とでもざっくばらんな付き合いのできる、ある意味で素直な裏表のない人物。落ち着いて見られがちな外見とは裏腹にノリが良く、馬鹿騒ぎにも進んで参加していくタイプ。仲間内では相対的にしっかり者のポジションに就いているが本来は「楽しいことは全力で、つまらないことは曲がれ右」のスタンスを取る自由人。そんなさっぱりした性格故か周囲からは"姉御肌"と形容されることも少なくない。実際のところ面倒見が良いのは事実なのだがそれは結果論であり、基本的には面倒臭がりの為本当であれば面倒事に巻き込まれるのは御免なのである。それでも頼まれ事は断れず気付けば渦中にいた等ということは数えきれないが、「はい分かりました」と二つ返事で引き受けはしない。事を持ち込んだ相手への第一声はいつでも喝、眉間に皺を寄せながら尻を叩くのが英若菜という女である。

備考

家族構成は両親に三つ上の兄と自分の四人、野球が観たい父兄VS断然バラエティー派の母自分でテレビのチャンネル争いが絶えない仲の良い家族である。現在は家を出て一人暮らしをしており炊事洗濯料理など生きていくのに必要な生活力は身に付いている。普段はカフェでウェイトレスとして働いているのだが、何の前触れもなく店舗改装の知らせを受け問答無用で長期休業を言い渡されてしまった。超ド級のマイペース店長をいつもより強め一喝すればそれにて後腐れは無く、折角の休みなのだから満喫してやろうとその足で星屑町へ。趣味は学生時代から続けているバレーボールと最近のブームに乗ってランニング、そうかと思えば読書に映画鑑賞と、誘われればとりあえず付いて行くフットワークの軽さも相俟って幅広く手を出している。煙草は吸わないが酒はそこそこ。酒そのものよりもどちらかと言えば場の雰囲気が好きな節がある。過去の恋愛は友達の延長のようなものばかり。恋人とのやり取りは軽口をたたき合ったり悪戯してみたりとまるで子どものそれのようで所謂恋人らしい雰囲気には慣れていない様子。

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(目の前に広がる海はキラキラと輝き、青く澄んだ空には真白な雲が悠々と浮かんでいる。何と夏らしいことか。まるで絵葉書のような風景を前にしてはじりじりと肌を焼く午後の陽射しも首筋を流れる汗すらも心地良く感じてしまうから不思議なものである。勢いに任せて訪れた場所であったがどうやら己の勘は良い方向に働いたらしい、波打ち際に立ってそんなことを思いながら大きく伸びをすれば全身を撫でる風が無性に爽やかで。さて何処に行こうかと海に背を向け歩き出したその時、強い風が一陣吹いて咄嗟に目を瞑って顔を背け。風が吹き去り目を開くと丁度己の足元に鍔広の麦藁帽子が落ちている。今の突風で飛んで来たのだろうとそれを拾い上げて辺りをキョロキョロ見回せば案の定帽子の持ち主らしい女性がこちらに向かって手を挙げる様子が目に留まり。直ぐに持ち主が判明したことに安堵の笑みを浮かべながら片手を挙げて合図するとやや距離のある彼女に向かって声を上げ――海の似合うこの女性との出会いが、己の夏を大きく変えることになるとは夢にも思わないまま。)これ、あなたのー?今そっちに持って行くからー!