96 無名さん
朝陽にも奇妙な話があるそれは朝陽の全身である茜ヶ原のこと
その担任であった山崎先生が突如消え音信不通になった後、彼女が久し振りに声明文を出したのは日誌上でなく出席簿
それによればなんと彼女は事故に遭い携帯全損、自身も怪我を負い軽い記憶障害を起こしている状態というもの
しかも、数字に関する記憶が飛んでおり管理者パスを思い出せずやむなく出席簿に書き込んだとの事らしい
だが気付いている人もいると思うが出席簿は参加者にだけ配布されたパスを使わねば書き込めない
彼女は管理者パスは思い出せないがそちらのパスワードは何とか思い出すことが出来たのだろう
もしかしたらメモしてあったのかもしれない

さてこの声明文にいち早く気付いたのは茜ヶ原を引き継いで新たに学園を起こす決意をした高梨という男
山崎先生が書き込んで僅か一時間程後に返信を書き込んでいる。恐らく彼女の安否が気がかりでこまめにチェックしていたのだろう

更に山崎先生が書きむおよそ21時間前、1月10日その日の零時にも高梨は新しく作った学園への誘導を促す文を出席簿に書き込んでいる

そして茜ヶ原から朝陽へ、管理人三人と万全の体制をとり山崎先生の意志を継ぎ今も稼働中だ
しかし、三人いるにも関わらず一人は空気的存在、一人は出席等のカウントを任されているがミスも多い…高梨の責任逃れのスケープゴート?とは憶測の域を出ないがあくまで邪推に過ぎない

これから朝陽はどこへ向かうのか誰も知らない