99 無名さん
■貍塚 灰慈 2014年11月23日(日) 17時10分


(遠くに運動部の掛け声や文化部の話し声が聞こえる放課後、職員会議を終えた足が向かうのは自身の持ち場である保健室へと。クリーム色のブラウスに細身のパンツの上から白衣を羽織った姿で入室を叶えれば清潔感のある白い壁を背景に、3つ並ぶのは昼休憩の時間に業者から届いた大きな段ボール箱。その中では湿布や消毒液、テーピングなどの医療品の数々が、未だ在るべき場所を求めて行儀よく待機している。その隣には中身を吐き出しきり畳まれた段ボール箱だったものが2枚立て掛けられているものの、遅々として進まぬ片付けを憂いて深い溜め息を零し/↑)……これ、今日中に仕舞い終わるかなぁ。
■新城 蜜花 2014年11月23日(日) 17時31分


(常の如くに部活動に勤しむ放課後の時間は意外にも忙しなく、次回の舞台で使用する衣装合わせに躍起になっている真っ最中。役者を務める部員達に次々と衣装をあてがい、着用丈の寸法を直すべくマチ針がフル活用されていく。然しスムーズに作業が進んでいたのも暫くの間だけであり、不意に感じた指先の痛みに思わず手を引くことになって。何事かと見つめた先には赤い血の珠。直ぐに針を抜いたが存外深くに刺したようで顔を顰め怪我の旨を伝え、急ぎ足で保健室へと向かい。ドアをノックし返事が来る前に入室を果たしたものの、目前の光景に目を瞬かせるのは直ぐのことで。/入室)
すみませーん、怪我しちゃって手当てをお願いしま…わあ、ダンボールぎっしり。
■貍塚 灰慈 2014年11月23日(日) 18時38分


(嘆いていても仕方がないと溜息を吐き出しきったのを合図に片付けに取り掛かるべく段ボールに身を逸らした瞬間、ノックの音に続く澄んだ少女の声が鼓膜を震わせ反射的に瞳を瞬かせ。大声こそ上げはしなかったものの微かに肩を上下させてから首を巡らせたその先にいたのは、愛らしい見目の女子生徒。咄嗟に口をつく誰何――いや。図書委員である彼女のその姿と名前は、読書を趣味とする自身の脳裏に深く刻まれていて)っ……ああ、新城さん。こんにちは。(記憶から検索した名前を呼びながら対面の姿勢をとり、感嘆符に続け今正に自らが嘆いていた現状を正確に衝いた相手に苦笑いを浮かべつつそれとなく疑問を投げかけ)いやあ、片付けが追い付いてなくて。散らかっててごめんねー。傷の治療は出来るけど、どこ怪我したの?
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