1 ライナー・ブラウン

君を待つ

随分と俺を買い被ってくれてるようだが…お前が居なければ息もできないくらいに、お前に溺れてるんだと言えばどうなるかな。いや、もう言っちまったようなもんか。
お前は笑って受け入れてくれるだろうが、本当に笑えないんだぜ。
本当に、一日中お前に会いたくて会いたくて堪らない。最近寒くなってきたからな、そんなのも関係あるかもな。
お前と話してたくて眠りたくない。触れていたくて、時間が足りない。
文字を打つのすらもどかしいんだ、本当はな。
心が広いなんてお前は言うけど、違う、お前が好きなだけだ。
俺だけのものにしてしまいたいって思ってるし、ぐちゃぐちゃに泣かせたいとも思ってる。
まさかこんな所に来ちゃいねぇだろうから、書いちまうけどな。愛してるんだよ。
2 ライナー・ブラウン
鈍行列車で行けるところまで…この話題をお前が覚えていてくれて嬉しいよ。
思えば色んな話をしたな。俺はユミルも言うように口数が多いからな、自分のことばかり話して、お前を置き去りにしてないか心配だったよ。
お前はいつだって俺の話を楽しそうに聞いてくれるし、覚えていてくれる。その事が俺をどれほど肯定してくれていることか。
お前の不運なところも、人の話をきいてなるほどとうけいれられる純粋さも、キスをしたり触ったりした時に負けん気を発揮するとこも、ヤキモチ焼きなとこも、ちょっと臆病なとこも、有言実行なとこも、やらしいとこも、その他書ききれない表せない色んなお前の1部を、全部愛してる。
最近口に出して言い過ぎか?1回1回溢れ出したように口から出てるもんだから、安くはないはずなんだが…参るよ、自分でもどうしようもなくて。
クリスマスにも誕生日にもろくすっぽ何も用意してやれてない恋人ですまない。
してやりたいことも、渡したいものも、見せたいものも沢山あるんだ。
でも到底贈りきれそうにない。
だから、これからゆっくり、ひとつずつ、毎日重ねるように渡していく。時間をかけて俺達は少しずつ幸せになろう。
もう随分幸せにしてもらってるんだがな、贅沢だな。

生まれてきてくれてありがとう、ベルトルト。
俺の心臓を頼んだぞ。