1 エルヴィン・スミス

Jeden Tag

相変わらずお前には、何というか…溜め息をつかせている日々なのだろうと思う。
いつにも増して酷い冬だと自覚はしている。
漸く昨夜共に過ごせたものの、今夜も離れた場所だ。
届けさせた贈り物を受け取ってもらえて正直、ほっとしている…
数年前のあの日が頭を過って、実は少し覚悟もしていた。喧嘩もまともに出来ないというのはどうにも健全ではないだろう。
駆け足であれもこれもとなるよりも、朝目覚めて、食事をして、散歩でもして、部屋の掃除やその後のお茶を楽しんで…そんな時間を過ごす事がお前が一番安らぐのだろうことはわかっているんだ。

星を、気に入ってくれただろうか…
つまるところ俺にとってのお前はそういう存在だ。出会った時からずっとずっと、見上げた先、手の届かないところでたったひとつ、輝く光だ。
こういうことを言うとまた「気持ち悪い」と顔を顰められるのかもしれないが、だが少し照れてくれていたことも知っている。それくらいの声色の違いはわかっているつもりだ。願望も大きな割合を占めてはいるが…

お前が「口説いて欲しい…」と可愛いことを言う度に二人で記した頁を最初から開いて、片付けをしようとして本を読みだしてしまう時のように先日その始まりの日を改めて認識して年甲斐もなく顔が赤くなるのを感じてしまった。
よくもこんな男にこれ程の月日を捧げてくれているものだ、リヴァイ…。
お前との日々の尊さを感じずにはいられない。
これからも歩み続ける先で輝いていてくれ。時にはどうにか追いついて、抱きしめて愛していると伝えたい。
きっと、愛おしく掛け替えのない日々とは、その繰り返しだ。

mein geliebter Stern

今日という日をまた共に迎えられたことに感謝を。