1 エルヴィン・スミス

私のリヴァイへ。

お前はまだ夢の中かな?昨日はいつもより遅くまで起きて話をしてくれていたから、ゆっくり眠れているといいんだが…いい夢を見ていますように。

昨日はホワイトデーだったね。恋人達が胸を躍らせるイベントの日にお前と初めてキスを交わせた事を嬉しく思うよ。
恥ずかしがりながら私への想いを口にしてくれて自分からキスまでしてくれた。…自発的に想いを告げられた事もキスをされた事も今まで無かったから凄く胸が騒がしくて幸福感で満たされた。
お前も同じように幸せを感じてくれていたようで、また私は温かな気持ちになった。

昨日はキスで我慢したが、その内キスだけじゃ我慢できなくなりそうだ…お前が可愛くて愛しすぎるからだよ、リヴァイ。
もっと触れたい。お前の深いところまで。
甘く溶かしてしまいたい。一緒に溶け合いたい、一つに。…私も自分が想う以上にお前に惚れているらしい。

お前は私のものだ。ずっと離さない。
…離してやれないの方が正しいか。私にはお前が必要だから、傍で私に愛されて私を愛してくれ。これからもずっと。


此処に愛を綴った事はお前には内緒にしておくよ。もし気付いたら、教えてくれ。
きっと恥ずかしがるんだろうな…想像しただけで可愛い。

私を恥ずかしがらせてくれる日を楽しみにしているよ。
私のリヴァイへ、愛を込めて。
7 エルヴィン・スミス
久しぶりに、此方に綴ろう。

今日はお前にとって、転機の日だね。
朝からそわそわしてしまっている…大丈夫だろうか、お前は優しいから心配だ。
リヴァイの人生は、リヴァイのものだから自分の決めた道を貫いてほしい。私は傍にいる。


心はいつでも傍にいるのに、お互いに足りなくて自らの貪欲さには驚くばかりだね。
こんなに誰かを求め、愛した事は初めてで胸が締め付けられる。痛むのでは無く、心地良く。

週末は互いの手首を繋いで、抱き合って過ごそう。離したくない、溶け合うくらいに求め合いたい。
もっと深くまで繋がろう。
隙間がないくらいに。深く、奥まで。


今日は早く帰って、お前を抱き締めたい。
私に見せて、全てを。

リヴァイ、あい…続きは直接お前に伝えよう。
8 エルヴィン・スミス
久し振りに此方にも。
お前は気が付くだろうか。

交際を始めて4ヶ月が経って、季節は夏へと変わった。
夏は私の苦手な季節だ。憂鬱で仕方ない。そんな季節だった筈なんだが…今年からは愛しいお前が傍にいるから暑い日々も苦痛ではない。

来月は初めての旅行だね。
新婚旅行と言ったら、恥ずかしがっていたお前が愛おしかった。
浴衣を着て、海を見て…夏祭りを楽しもう。
勿論、夜は布団での戯れも…ね。


リヴァイ、私を愛してくれてありがとう。
お前が私に全てを捧げ、言葉や愛情を惜しみ無く与えてくれる事が堪らなく嬉しい。

私も同じく惜しみ無く注ごう。
お前が望むならば何だって、私の出来る事は何でも叶えてやりたい。
私の全てはお前のために。


今日も帰還したら真っ先に愛を告げよう。
リヴァイ、愛しい私だけの白百合。

大切な日まであと少し。
楽しみにしていておくれ。
9 エルヴィン・スミス
久しぶりに此方にも綴ろう。お前は気が付くだろうか…気が付いたなら教えておくれ。

想いが通じた日から半年が過ぎ、今日でお前を攫って5ヶ月になる。
毎日、言葉を交わし触れ合っているのもあるのだろうが深く通じ合っているからだろうな。まだ半年だなんて不思議な気持ちだ。

半年の間に色々な事があったね。
互いに環境が変わったり、デートや旅行にも行ったし、色々な話をして沢山触れ合った。
朝から晩まで休日を共に過ごし、逢えない時間は互いを想った。
任務の朝は離れ難くて、休日の朝は甘え合って。互いの耳と左薬指には揃いの証が光っていて……毎日が温かな幸せで満ちている。

これから先、擦れ違いや喧嘩する私達を想像できないが…もしあったとしても、話し合って解決していこう。
お前とならば壁も障害にも臆する事なく挑んでいける。


共に紡ぐ時間は永遠に繋がっているだろう。
そう強く信じられるのは、リヴァイだからだ。

リヴァイ、お前と出逢い恋に落ちた私は世界で一番の幸せ者だ。
これから先も傍で笑って、私だけにその愛らしい表情を見せてほしい。


私の翼であり、光であり、希望であり
そして世界であり、全てであるお前へ。

沢山の愛を込めて。
10 エルヴィン・スミス
久しぶりに此方にも。
毎朝、お前が呟きを残してくれるから私もたまにはこうして違う場所に言葉を残そう。

リヴァイと出逢った時も、季節は冬だったね。
また冬が近付いてきている。二人で季節を一周したのだなと嬉しく思う。
これから先も季節を越えて巡っていきたい。お前と何度も。

想いが通じて八ヶ月が経っても、私達の互いを求める気持ちは収まる事がないね。…むしろ、出逢った頃よりも増している気がする。
深くまで繋がり、いくら素肌をキスを重ねても…足りなくなってしまう。
欲張りは困るなと笑い合って、でもそれが愛しいと額を重ねる…その瞬間が堪らなく幸せで温かな気持ちになる。


毎日、言葉を交わして触れ合えて本当に幸せだよ。深く優しい愛をありがとう。

どうか、これからも私の腕の中で眠っていくつのも朝を迎えておくれ。
毎朝のキスが私の癒しであり力だ。


私の可愛い白百合へ。
溢れる程の愛を込めて。