1 リヴァイ

嫁宛

気紛れに、此処に言葉を残そうと思う。
鍵は紫色の髪飾り=B

ハンジ…お前にはいつも感謝してる。
不規則な俺の生活にも文句一つ言わず尽くしてくれているな。
俺が帰ると美味い飯と温かい言葉をくれる。
俺はそれが嬉しくて仕方ない。
急な用で予定が潰れても、俺を責めず…ただ待っててくれるな。
他の連中と違って俺達の仲は異端だと思う。
俺の空いた時間にお前が応えてくれ、お前の空いた時間に俺は居ない。
寂しい想いもさせているだろう。
他所みたいに、我儘も言えてないんだろう、

…すまない。
時間が合った時、目一杯お前を愛でてやる。
だから、許せ。
また旅行にでも行こう。
今度は猫を連れて、子を抱いて…だ。

一つ心残りなのが、お前と酒を交わす機会が少なかった事だ。
産まれたら…世話で酒どころじゃないだろ。
その時はエルヴィンにでも預けて、2人で過ごす時間を年に何回か作りたい。
無論、餓鬼も愛でる。


なぁ、ハンジよ。
俺の嫁になって幸せか?
俺は、お前が嫁になって幸せだ。

……綴っていると、会いたくなるな。
お前の隣に潜り込んで眠るとする。

おやすみ、俺の嫁。
3 ハンジ・ゾエ
ああ、貴方の妻になって半年か。
今日も貴方の帰りを心待ちにしながら、ここに言葉を。

ねぇ、リヴァイ。
貴方はいつでも私の心の支えで、気持ちの礎。貴方がいるから私は毎日を笑って過ごせるんだ。
ありがとう、と。
何度も伝えすぎて呆れるかも、と思っていたら、貴方は何度でも伝えて良い言葉なのだと、言ってくれた。

感謝の言葉を、気持ちを、相手を愛する気持ちを。いつまでも持ち続けていられる貴方との関係を。私は誰よりも誇りに思ってる。

続きは貴方に直接。
お疲れ様、愛する夫。
4 リヴァイ
ーー我が子の生誕に、思わず泣きそうになった。

長い月日を経て、生まれて来てくれてありがとう。
長い月日を重ねて、腹の中で育ててくれてありがとう。

愛してる。
ハンジ、そして産まれたばかりの我が子に宛てる。
5 ハンジ・ゾエ
ねぇ、覚えてるかい?
あと三ヶ月弱もすれば、出会って二年だということ。

貴方と友人のようにはしゃぎ、恋仲として触れ合い、貴方の妻となり、昨日ついに、大切なたからものが…新たな愛が生まれた。

本当に…本当に…ありがとう。
そしてこれからも末長く、宜しく。

ーー家族として。
6 ハンジ・ゾエ
出会って二年。
おめでとう!!

夫へ、愛を込めて。