1 リヴァイ

仔猫の呟き

お前と日々を過ごすようになり、胸に様々な言葉が降り積もっていく。しかし元々筆無精だ、日記を抱えても続かねぇ気がする。
しかし溢れるそれは積もる一方…と思っていりゃ、奇しくも今日は恋文の日らしい。少々類いは違うしギリギリだし何より柄じゃねぇが、ここでこぼしておく。


なぁ、お前は今幸せか?
出会ってもうすぐ半年経つが、俺は毎日が幸せだ。怖い程に。
あの日散々駄々を捏ね騒いだ挙げ句、臆病にも面と向かって言えなかった気持ちを受け止めてくれた事…感謝している。
互いに歳も立場も違う、更にそっちは本来俺を導く立場だ。きっと葛藤があった筈なのに…いつも困らせちまってるな、俺は。…いや、まぁ今も進行形で困らせているが。
それでも、眉を下げながら俺を許す声が嬉しくて、その優しい眼差しを向けてほしくて、ガキみてぇに我が儘ばかり言っちまう。

まだ世間の目もある。今はまだ声に乗せるのは尊敬を込めて職を、心では愛しさを込めてお前の名を。身体だけじゃなく、全てを貰ってもらう日を心から楽しみにしている。
…とは言え俺はそれなりに嫉妬深いからな、後々面倒なのを嫁に貰ったと後悔しても遅いぜ?…だから、観念してこれからも隣に居させてくれ。


きっと気付かねぇだろうからと好き勝手こぼしたら、少しすっきりした。またこぼしにくる。
9 リヴァイ
※愛称使用の為閲覧注意。


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久しぶりの呟きが最愛の恋人の誕生日を一日勘違いする、と言う大ボケをやらかした報告になる間抜けがここに居るぜ…。

本気で今日だと思っていて、今日の朝何て言おう、どう祝おうと言葉を考えながら何気なくここを覗いたら……携帯を落とすだけで済んだのは幸いだった。


…だがエルは笑って受け止めてくれた。こんな時もエルは世界一優しい…また惚れ直した。
ともかく過ぎちまったもんは戻らねぇ。立場上大した祝いは出来ねぇが、これからも精一杯エルに感謝と…愛している、と伝えていこう。

改めて、この日を一緒に過ごせたことに感謝を。…愛している、エルヴィン。ずっと一緒、だからな?



そういやハンジにプレゼントの相談をしたら、「裸のリヴァイにリボン巻いて私がプレゼントってやれば喜ぶんじゃない?」と言われた。…これ、全然嬉しくねぇ、よな?


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しかし、最近内容が日記じみている気がするんだが…日記を使う程頻繁に書く文才はねぇ。このままここで呟かせてもらうとする。悪いな。
10 リヴァイ
二人が出会って、一年。
充実しすぎてあっという間だった……いや、よく考えりゃ転がり込むように押し掛け、うっかりこぼした筈の告白は受け入れられ、気がつきゃ婚約に同棲まで約束した怒涛の一年だった。

これだけ愛されてても女の名を出されりゃつまらない嫉妬もするし、つい意地を張る俺を甘やかすのが上手い俺の旦那は相変わらず…優しくて格好よくて時々可愛い。
こうして毎日愛しい存在の傍に居られ、幸せを噛みしめられる奇跡に感謝を。俺は世界一幸せ、だ。


愛している、エルヴィン。

願わくは、これからもずっと傍に。
11 リヴァイ
あぁ、こんなに幸せな誕生日はねぇ。

…愛している、エルヴィン。
どうか、どうかずっと、これからも傍に。
12 リヴァイ
※愛称使用+現パロの為閲覧注意(これまで諸々を暈したつもりで呟いていたが、流石に表現の限界がきた。…ので、注意事項を増やす。苦手なヤツは気を付けろ)








新年は二人でのんびり過ごせたが、最近は随分忙しい日々を過ごしている。
特に俺は色々節目の年、エルも職業柄多忙な時期だ。お互い初夏くらいになるまではきっと落ち着かねぇんだろうな。

そして何より、エルの親への挨拶、だ。…正直、エルに告白した時と同じくらい緊張している。そして、楽しみでも、ある。
お世辞にも行儀のいい身とは言えねぇが、エルへの愛情は精一杯伝えるつもりだ。もし反対されても…ゆっくり時間をかけて伝えていきたいと思っている。
…頑張るから、な。


…とか不安めいたことを言っちゃいるがちゃっかり同棲も始め、婚約指輪まで貰っちまった…何度でも言える、毎日幸せだ。
エルから与えられるたっぷりの愛情と幸せにひたりっぱなしの俺の身体は今、間違いなく砂糖まみれの菓子みてぇに甘い。

…………だからって、あまり味見するんじゃねぇぞ。