1 ユミル

一ヶ月

…まぁ、ほら、気が向いたから祝いにきた。
私たちに出逢いをくれたこの場所で。たまに葉を拾いにくるこの場所で。少しまたスペースを借りたいと思う。


あー、なんだ。
とりあえずあっと言う間過ぎてあんま実感がない。でも一緒にバカみたいにべたべた過ごす休日を数えると、そんくらいになる気がしなくもない。本当時間経つの早ぇーのな。

お前のひとつひとつの表情も仕草も言葉も、バカみたいに可愛くて。いや、本当に自分がアホみたいな面してる自覚ある。とっくに脳内花畑なってんだわ、多分。

お前の色んな顔。
まだ見てない表情なんて沢山あるんだろうからさ、もっと見せろよ。怒った顔も拗ねた顔も泣いた顔ももっともっと。
でも一番は、やっぱりお前の笑ってる顔を見ていたい。
出来る事ならずっと、一番近くで。誰よりも近くで。


春霞 たなびく山の 桜花
みれどもあかぬ 君にもあるかな


少し季節外れだが、お前が桜好きってたから。少し思い出した言葉を。


最後にまた、少し畏まるとするか。

これからもよろしくお願いしますよ、私の可愛い女神様。


一ヶ月、ありがとな。
75 クリスタ・レンズ
三十八ヶ月め。

今月もありがとうございました。感謝の気持ちを込めて媚びることから始めてみました、なんて。
この一ヶ月はいかがでしたか?おでかけも楽しみで仕方なかったけれど実際叶うとなるとどきどきしちゃって…って私が弱いであろう容姿や仕草を難なく、惜しみなく詰め込んでくるあなたを前に照れるなって言う方が無理だと思うよ!
いつもは誰も見ていないから思う存分いちゃいちゃ出来るけど外ではそれなりにちゃんとしないと!…分かってますか?人目だいじ、よいこのお約束ですよ。…内弁慶なのは認めるけれど。
もっと揶揄ってくれてもいいけど後で痛い目見るんだから本当程々でお願いします。
あなたとの初めて、またひとつ増えたね。この夏もめいっぱい楽しめるよう、楽しませられるように頑張るからご期待ください。

最近は私の我儘に応えてくれてありがとう。全力で相手して、って主張がまさか叶えられるとは思わなかったからすごく嬉しかったな…忙しいのはお互い様だからこそ。寧ろあなたが寂しくなったり不安になったりすることはないのかすこーしだけ心配。
ユミルが寂しいときは傍に居たいし不安な時は心外だと頭突きしたいしいつでも遠慮なく言ってね。だいすきですよ。

この先どうなるのかなんて誰にも分からないんだからせめて気持ちの上ではずっとあなたの傍に居たいと思ってる。けれどそうやって望んでくれることが独りよがりじゃないって知れて幸せ。今月も、来月もその先もその先の先もずーっと私のかわいいひとの傍に。
楽しいことばかりで埋められるように今月もあなたを幸せにするよ。

誰よりも愛してる、私のかわいいあなた。だいすき。
今月もありがとう、また宜しくお願いします。
76 クリスタ・レンズ
三十九ヶ月め。

何故このタイミングでと言いますと単純に驚かせたかったから、なんて。
遅くなったけれど今月もありがとうございました。
幾ら忙しくても何もないのは寂しいかなと。
短くても遅くてもあなたに感謝を伝えるのに遅いも早いもないかって。

という訳で自己管理能力に欠けたお陰でこの一ヶ月は本当にご心配お掛けしました。
ちゃ、ちゃんと反省してるよ。ちゃんとあなたと過ごす為にこれからも気を付けるから。
そういえば滅多にあなたは大きく体調を崩す事もなくおねむさんになった位でおりこうさんだよね。ここまでだといざあなたが寝込んだ時に大騒ぎしちゃいそう。撫でで林檎剥いて氷枕まで準備出来る心の余裕があればいいけど万一の時は碌な結果になりそうもないからこれからも健康を維持してくれたら嬉しいかも…ユミルの安全的な意味でも。

…と、長々綴って時計の針が進んだら折角の企みが台無しになっちゃうからこの辺で。
また積み重なったこの日が控えてるから伝えたい事を全部出しちゃったら何を紡ぎだすか分からないし…なんて冗談じゃなかったり。

今月もありがとうございました、遅くなった分の感謝はたっぷり溜めてあるから。
だいすき、誰よりもあいしてますよ私の可愛いひと。
77 ユミル
さて、久し振りになった上にあっという間に年が明けちまったぜ。えーっと今回は何ヶ月目だ?四十三ヶ月?か。

何だか色々慌ただしい一ヶ月、いや、数ヶ月だった。お前も朝早くから遅くまで訓練大変そうだったな。お互い体調崩したりして、なかなか健康な一年とはいかなかったが、まぁ去年も去年で良い一年だったんじゃねぇかと思う。こんなこと言うとまたお前は不満がるかもしれねぇが、お前が傍にいてくれる事以上に幸せなこともねぇからな。
ああ、ただ年明けの挨拶を零時に出来なかったのが心残りだ。あと少しが起きていられなかったんだよな…あれは悔しかった。昔のお前並みに寝付きが良くて困る日々だ。

今年もなんだかんだと時間は流れていくだろうが、来年もまたお前が変わらず笑顔で私の隣に居てくれるように今年もお前と共に時を刻みたいと思う。
…何つーか久々の改まったラブレターっつーのも微妙に照れるもんだな。

それじゃ最後に、最近あんま伝えられてなかった感謝を。去年は色々心配も掛けたな、でもお前が居てくれたから何とか無事新年を迎える事も出来た。ありがとよ、クリスタ。今年もよろしく頼むぜ、色々お世話してくれるらしいしな?なんて。

大好きで愛してる。私の愛しいおまえ。今年も楽しく過ごそうな。
78 ユミル
四年目。


オイオイ、マジか、三年目を告げ合ったのも最近だった気がするんだが、あれから季節が一巡りしたのか…あっという間過ぎていっそ笑えてくるぜ、だはは…はは…はは。

まぁこんだけ一緒にいると愛の言葉を綴るのも流石に何だか小っ恥ずかしくなるもんだ。いや、好きだ大好きだとはほぼ毎日言ってるけどよ。こう…改めてな、何か言うのはな。
でもこんな大事な時くらい照れてねぇで愛しいお前に感謝は伝えねぇとな。

この一ヶ月、一年もありがとよ、おまえ。そして四年間、ありがとう。


よく考えたらお前の貴重な時間をそれだけの間貰ってんだもんな、本当感謝しねぇと。最近常々思うけどよ、時間っつーのは貴重なもんだからな。沢山あるようで実はかなり有限。その限られた時間の中で一緒に生きるって、すげー大事なもん常に与え合ってるようなもんだろ。そのお前の相手が私だなんて本当光栄だな、なんつて。


お前は頑張り過ぎるきらいがあるからな。自分が我慢すりゃ済むとかそんな風に色々溜め込んだりするなよ。お前そんな強くも丈夫でもねぇんだから。
つっても私ら訓練兵がストレスのねぇ生活なんて早々送れるものじゃねぇだろうし、日常生活訓練中溜め込んだならこの私が聞いてやらねぇ事もねぇぞ。お前が突然泣き喚き始めたりしてもドン引いたりしねぇし、今更どんなお前を見たって幻滅したりもしねぇから。だから甘えたい時は遠慮せず甘えろよ。……は、早寝が板について直ぐ寝ちまう私だが…、お前の支えでいたいって気持ちは変わってねぇから。


さて…書きたい事殴り書いてあんま纏まってねぇ気がしなくもねぇが、そういうのは気にしたら負けだな。取り敢えず今回のお花はこんなもんだ。
これからもまたよろしく頼むな、私のおまえ。あ、次は五年ってなんかキリが良いな、なんて考えるのは流石に気が早過ぎかね?でもまたあっという間に、当然のようにその日を迎えるんだろうなって思ってるんだよ。

それじゃ、今日も今日とて、私はお前を愛してるぜ。愛しい私のお姫さまってな。