1 エルヴィン・スミス

無題

お前が私の手を離してから何ヶ月になるのかな、一方的に鳩へ託す気持ちは今のお前には届いているのか?どう映っているのだろうね。
お前は後腐れを残さぬようにと私を突き放して飛び立ってしまった。
欲しがっていた友人は沢山出来たか?誰かと幸せに過ごしているだろうか、甘やかし諭すことに長けなんでも一人で出来てしまうお前は私のことも誰にも相談出来ずに苦しんでいるのかもしれないね。すまない。
それともお前の心は今更揺れないだろうか……。
あの時無理矢理にでもお前を囲っていたら状況は変わっていたのか。
今思えば大丈夫だとばかり繰り返し私の話を静かに聞くお前は一人で苦しんでいたのかもしれないね。問い詰めたところではぐらかされて気が付けば私の話になっていそうだけど、はは…。
好きだと伝えながらお前に嫌われることばかりを恐れ臆病な私では役不足だったのだろうね。
お前ほどの男にはもう二度と巡り会えないだろう。


リヴァイ、私は今でもお前が……
8 エルヴィン・スミス
あれから一年経ったと一緒に笑えないのは私に責任があるんだろうな。

リヴァイ……お前に逢いたい。
9 エルヴィン・スミス
いかにお前を苦しめていたか、時間が経った今となっては身に染み解ると言うのにいまだにこうして吐き出すのは愚かしいと考えるのに抑制が出来ないでいる。やめてくれと言われたあの時自制が出来ない自分を責めたのは一瞬だった、直ぐに自分の欲が勝ってしまった。今更贖罪を連ねたところで跳ね返るだけで何一つ得る事はないのだろうけど、謝りたい。

お前は今幸せにしてるのだろうか…
10 エルヴィン・スミス
年を重ねても褪せることを知らない気持ちに蓋をしたのも束の間にお前を重ねて違いに落胆する。お前の部下に頼んだ伝言は届いたのだろうか、返事が欲しい
11 エルヴィン・スミス
お前の直属の部下からお前と連絡が取れなくなったのだと報告を受けた、私のせいなのだろうな。もうこれでお前と繋がる術を失ってしまったんだな。今思えば最初から最後まで拒まれてばかりいた。どうして俺じゃ駄目なのかとお前が欲しくてお前の気持ちを考えずに無理矢理にお前に苦渋を強いた結果なのだと後悔をして、恋愛事を嫌うお前が望んだ友人で居ようと頑張ったつもりだった。過去は覆らない、後悔先に立たずなのだろうな。けど私はお前を忘れてない、いつまでも待つ。