1 ミカサ・アッカーマン

分かっている

最近一緒に過ごせる時間が減った理由も、それをあなたが悔いていることも、変わらずに私を大切に思ってくれていることを…私は、分かっている。

私が弱音を吐いた時に、あなたは苦しむように謝って、あなたの気持ちを教えてくれた。
だから私は、あなたを裏切ることのないように、ずっと待ち続けようと決意した。
私は、あなたから離れないと。
でも、寂しいと感じてしまう弱い私がいる。

私は強い。強くなければいけない。あなたを支えるのに相応しい、あなたの隣りにいるのに相応しい人間として、私は強くなければいけない。
だから、私は二度とあなたに弱音を吐かないと誓う。

寂しいと思う気持ちを削ぎ落として、私はあなたを待ち続ける。
限界を迎える、その日まで。
2 ミカサ・アッカーマン
自分自身に約束した通り、誰かに対して弱音を吐くことは辞めた。
それと同時に、「寂しい」と「もうどうでもいい」とがない混ぜになる。「寂しいから、もうどうでもいい」のかもしれないけれど…私には分からない。

私の弱音は、誰にも同意されないだろう。むしろ、されるべきではないと、私は思っている。それでも、まだ苦しい。
けれど、このまま慣れてしまえば「寂しい」と言う思いよりも「もうどうでもいい」と言う気持ちが凌駕するんだろう。そんな気がする。

頃合が、近づいているのかもしれない。