1 リヴァイ

誰よりも愛しかったお前

ふと、何となくお前が書いていた日記を開いてみた。最後のページはもう5年も前になるんだな。

あの頃は俺も今よりまだまだガキで、お前の愛情に胡座をかいていた部分もあったと思う。けど確かに俺はお前を何よりも愛していたし、自惚れと言われてもお前も俺を愛してくれていたと思っている。

なあ、ジャン。お前は今幸せでいるんだろうか。
…幸せだといい。俺は見ての通り、根っこの部分は何も変わっちゃいねえよ。ただお前が惚れていた俺はもういないかもしれないけどな。

もっとお前の日記に乱入しちまえばよかったと、今となっては叶わぬ願いを口にするくらいは大目に見てくれ。