あなたのせい

言葉にならない悲しみを残して消えたのはあなた
消えたくなるような気持ちにさせたのはあなた
いつどんな時でもクソ無愛想ながらに私の話を一字一句残さず聞いてくれたのはあなた
時に真剣に怒って時には馬鹿らしくなるほどに甘やかしてくれたのはあなた
一緒に寝るって言ってくれたのはあなた
いつもおはようとおやすみを言ってくれたのはあなた
すぐ馬鹿にしてくるくせに何かあったら過保護に心配してくれたのもあなた
あなたのいない世界でこれから一人で生きていくようにさせたのはあなた
お陰で色んな人に会うよ、でも言動の一つ一つをあなたと比べてしまうようにさせたのはあなた
それなのに今までの思い出を糧に頑張ろうとさせているのもあなた
何処探してもこんなに優しくて温かい人あなたにもう会えるなんて思ってもいないし会いたくもない
ただ報告するとしたら相変わらずモテてるよ私は、あなたが言ってた通りに

今あなたが私と過ごした時間をすっかり消し去ってるのか、時たま思い出してるのかは知らない
ただ私の中ではかけがえのない日々だったってのは伝えておく。いずれ私もあなたもいつかお互いを忘れるんだろうね。
ほら、全部あなたのせい。何もかもあなたのせい。
今の私にさせたのは全部あなたのせいだ。
でも不思議と後悔はしてない。これで良かったと思ってる。ただ、そんなあなたがどうしようもなく私は大好きだったよ。