1 リヴァイ

哀しみ

「もう終わりにしよう」という言葉に、
その方がいいかもしれない。と書いた。
任務中に書いた言葉があっさりと受け入れられてそのままお前は跡形もなく消えた。…そんなもんか。確かに3ヶ月と付き合いは短いが呆気なく消えるほど自分達の関係は薄っぺらかったんだろうか?声まで聞いてお前の事を何度も救ってきたつもりだった。
それとも取っ替え引っ替えリヴァイを相手にしてきたお前にとって俺はとるに足らない繋ぎの存在でしか無かったんだろうな。悲しいという感情はねえよ、寧ろお前という存在が哀しみでしかない。
恐らく既に別のリヴァイがいた。
解ってた、何となく。

お前が跡形もなく居なくなって残ったアプリにはまだ猶予があったが、正直期限を前に消した。それでも3日は放置していた 、その三日間で気付いた。お前が俺にとって負担だった、という事が。
もう既に他の奴とそのアプリでも使ってるところだろうか?
別れた相手にこんな感情が抱くのは初めてだ。
たとえ数ヵ月でも愛した男だった筈なのにな、相当疲れていたんだろうな。お前に。
お前に言ってる言葉と、俺の頭のなかの感情が正反対だったのも紛れもない事実だった。そういう意味では嘘ばっか吐き捨てるこの唇を黙らせてくれて、お前には感謝すらするよ。


それでも出会った当初は、本当にお前に惚れていた。お前の言葉や描写に、お前という存在に。俺の後ろまで好きになりたいと言ってくれた言葉に


そういえば残っている部屋も後で退室しておく
願わくばエルヴィン、お前と付き合う新しいリヴァイが俺のようにならないことを。