四年前のへちょ。

もう四年、か。

この世界に居ないかもしれない、ここを見る事も無いかもしれない。長い長い年月経っちまって、媒体の記憶も全部ぶっ飛んで何も残ってねぇのに記憶ってのは厄介ですね。兵長と過ごした時間も声も、忘れられないまま。

あの頃のオレは任務時間の変更に心と身体が追い付かなくて、傷付ける言葉や態度を取ってた気がする。今思うと余裕無さすぎて情けねぇ。

今更此処に書き込んで反応貰えるとも会ってどうしたいって明確な理由も、謝りたいのはあるか。あんたはオレの事忘れて前向けたんですかね。支えてくれる誰かと一緒に居れてりゃ良い。どのツラ下げて言ってんだって殴られるの覚悟で、話がしたいって身勝手な我儘。

鍵、数年前の記憶を掘り起こしても何個かしか思い出せませんでした。

・兵長は自分の事をへちょと呼んでいた、オレの事はエレンさん呼び。
・他作に移って以降、オレは任務の時間帯が変わってあんまり連絡取れなくなった。
・苦しんで死ぬ日が誕生日はすげぇ印象に残ってる。
・リンスインリンスを偶に掘り起こされてからかわれてた。
・かなり嫉妬深い鬼畜ドS。

多分どれも兵長にしか分かんねぇ鍵、だと思う。
媒体が壊れて連絡手段絶たれた時もう一度会える手段が分からなかった。気付いた頃には時間も経ってて、何度も手紙を書いては捨てた。

記憶の片隅でも覚えてくれてたら鳩が欲しい、もし迷惑なら此処でも良い。いっぱい苦しめちまったし会いたくないかもしんねぇけど、オレにかけた呪い…兵長じゃないと解けないんですよ。