甘い匂い、

…が、する。
え、街で貰ったのか?何で?…そう言う日?ふーん…よく分からねぇけど、なんだ、それなら俺も一緒に行けばよかった!
で、どんなの貰ったんだよ。――…げっ、何だその黒いの。食い物なのか?匂いは凄ぇ甘くていい匂いなのに……すっげー、不味そう…。


―――――
世の中には、何もしてなくても甘い匂いのする菓子をくれる奇特な奴がいるらしい。
って言うには時期がずれてるかもしれねぇけどさ、案の定?お菓子を持って帰って来た兄貴、もしくはファーラン!俺に隠れて美味いモン食おうなんてセコいぞ。俺にも寄越せ!……美味そうに見えねぇけど。

俺が居るのは借り物の部屋だけど、それを許してくれるなら、成人してる女性が本体な兄貴かファーランなら帰還方法は何でもいいぜ。
戻った直後、俺に冒頭の呼び掛けをされた続きで返してくれ。まぁ、ただいまの挨拶から始めたいってんなら、それでもいいけどな。
早く戻ってこーい!