手を。

眠れねえ、その一言に尽きる。付け加えるなら一抹の寂寥。言い得ぬ焦燥。それをほどく誰かが居るんなら、この手を取れ。この時間だ、望みが薄い事は承知している。媒体は捨て宿。提供は俺だ。募集は問わねえ。…精々、夢でも見ながら待つさ。