写真館

夏に帰省した際、何もやる事が無く街をブラブラしていた。
気が付くと古びれた煉瓦造りの写真館。
幼い頃、何か有る度に此処で記念写真を撮らされた。
まだやってるのか？ガラスが嵌め込まれた古いドアを覗いて見る。すると後ろから声を掛けられた。年は取ったが見覚えのある老紳士。白髪を撫で付け眼鏡に口髭、少し太られたがベストにスラックスが定番の姿。
『スミマセン。懐かしくてつい、覗いてしまいました。』
俺の顔を見てニッコリと笑い、
「○○さんとこの…すっかり立派になって」
と覚えてくれていたらしい。
中に招き入れられ、お茶を頂き世間話。中学からは親への反発と照れ臭さでほぼ来ていなかったし、店主と話すのもほぼ初めてなのに昔話に花が咲いた。
もうすぐ閉店するそうだ。隣街にチェーン展開する洒落た写真館も出来、この街も年寄りばかりで客も来ないらしい。
急にしんみりしてしまった。…そうだ！写真でも撮って貰おうかな。
41歳にはなったがジムに通い、プールでは毎回3km泳ぐ。若い頃より今が一番身体が出来上がってる。今の内に残すのも悪くないかな…それに自分の身体を見られたい。淫らな姿を見られたい。
店主にお願いしてみようか、変に思われ無いか…そんな事を考えていると不意に店主が、しかし凄い身体だなぁとTシャツの上から身体を触って来た。ワザとか親指が乳首を何度もカスル。少し吐息が出てしまった。店主を見ると熱っぽい表情。その瞬間、何かが自分の中で弾けて、俺は先程の願望を思わず口にしてしまった。

ザッチさん続き希望！