青い鳥で2年程前共に居たジュダル

そうか、もう2年程も前になるか。
青い鳥で出会った、俺のマギだったジュダルを捜している。
鍵となるような事も大分遠退いてしまっているんだが、お前の事だけは忘れられずに事あるごとに思い出していた。今、どうしているのだろう。それが知りたくて、でも俺から探すべきではないかもしれないと、筆を執ってはやめ、やめてはまた執りとしていた。

・お前はこんなに執着したのは俺が初めてだといい、「ジュダル様の初恋を頂戴できる奴は世界でただ一人」とまで口にした。
・長く共に居たが、結局最後まで致せた事は一度もない。
・初めは青い鳥で出会い、その後e箱でも繋がったが、俺はお前を待たせてばかりで痺れを切らしたお前が俺を捨て、その後一度戻って来て赦しを乞おうとしたが、怒っていた俺はお前を突っ撥ねた。
・お前のe箱の頭文字はm、俺はy。

その後気が落ち着いて、身の回りも落ち着いてもう一度連絡を取ろうかと思った時にはもう箱は使えなくなっていてな。…後悔した。
言い訳にはなるが、その時は抱えているものが色々多くて疲弊していた。青かったのもある。…今ならもう少しお前と向き合える筈だと思っているが、…いや、それはお前と出会えて、今の話を聞けてからだな。

とにかく、一目だけでも、お前の顔がまた見たいんだ。…お前はもう赦してくれないとしても。都合の良い事だと罵るのでも良い、嘲るのでも、詰るのでも、…それでももう一度顔が見たい。言葉が聞きたい。あの時のように名を呼んで欲しい。それがあの時と同じような気持ちでないとしても。
お前が今どうしているのか。幸せにしているのか、一人で居るのか、元気で居るのか、辛くはないか。…あの時俺が愛し、愛されたマギが、この世界の何処かにまだ生きているのだと知りたい。
青い鳥の住処は過去から逃れたくて全て消してしまったが、…結局逃れきれずに、また以前と同じところに住処を拵えているよ。お前から貰った箱への文は、まだ全部残してある。
もう会いたくないから探さないでくれという事であればそれでも構わない。…ただひと声、まだ生きている、とそう教えてくれれば。

…ジュダル。溢れる想いと悔恨を縷々綴っても良いが、それは来てくれた時だけにしておこう。…こんなところを見ていないかもしれないが、…探させてくれ。場の提供に感謝を。