ヒ/ロ

俺のケアロボットに特別な桜色のチップを作った天才君…お前だよ、ヒ/ロ。前に一度此処で捜してくれたってベ/イ/マ/ッ/ク/スは言うんだが、その時の宛先はもう使えなくなっていたから此処に残しておく。

ベ/イ/マ/ッ/ク/スは試験にパスして来月から正式に現場に立つケアロボットになった。お前から貰ったブローチは実習の時は勿論、試験当日もお守りに持たせたよ。効果は抜群だった。とは言え決して単純な道程じゃあなくて…環境に馴染めずにショートする事も、本試験直前の判定試験に落ちた事もあった。それでもこうして今日喜ばしい結果を出せた事は、お前と出会って過ごした日々があったからだと俺は思う。科学じゃ説明のつかない大切な物を沢山与えてくれてありがとう、ヒ/ロ。どうしても伝えたかった、お前のお陰だって…お前は自慢の弟だって。

今日のこの報告が、ヒ/ロの未来をほんの少しでも照らすものになる事を祈ってるよ。
あー、追記で悪い。

もしもし天才君?折角送ってくれたアドレスに送ったメール、ご丁寧に返ってくるぞ。
俺が捜してるのは、まさにお前だよ。ベ/イ/マ/ッ/ク/スも会いたがってる、これ見たら使えそうなアドレスを送るように。