誰より素敵な、努力家の執事さんへ

この世界から遠く遠くはなれて、なりきれないけれど大人になって、得たものだってもちろんあるけれど。失ったものがどれだけ大きかったか。
いやだ、自分がいなくなっておいて忘れられない、諦められないんて我が儘な子供みたいね。こんなこと言う資格が無いのは分かってるの、でも一度だけ。

会いたい。会ってちゃんと謝りたい。


鍵を置いておきます、

・ふたつの世界観が共存した学園、違う科の同級生
・ふたりあわせて紫
・表向きは内緒の恋


私のせいで、お別れも感謝の言葉も伝えられなかった。本当にごめんなさい。
どんなに時間が経っても、おばあちゃんになっても、光輝くあの場所とあなたのことを忘れません。

笑ってしまう位昔のことだから、もし奇跡がおきてあなたが気付いてくれたとしても、何を今さらってきっと思うわね。

とにかく、ただ謝りたいの。無視されたって、嫌いって云われたっていい。


言葉を交わせなくても、元気でいてくれるか知ることができたら、それで。
お誕生日おめでとう。幸せな一年でありますように。

あと少し、ほんのちょっとの間だけ。忘れずにいることを許して。