何年も前のユフィ

昔の事をよく思い出す。
いつも待たせてばかりだった。
何度も消えては捜索したお前はいまだ破天荒に飛び回っているのか、幸せを掴んだのか、それとももう辞めたか。
スランプだ忙しいなどと理由をつけて、最終的にまたお前の前から消えた私を覚えているだろうか。
どの面下げて捜索しているのだと責められそうなものだな。

期待薄とはわかっていながらもほんの僅かな可能性を信じて。


此処は互いに世話になった。
風邪薬か酔い止めを口移し。
ケルベロスばかり見ていた私。
二人で旅をしていた。

遠い昔の事だ、記憶が曖昧な部分の多い事だろう。
だが、少しでも心当たりがあれば連絡を。
よりを戻そうとは当然言わん。が、少しでも語らえればと…と。