子/上を探している。

俺のこの姿は偽りと呼ぶべきか。だが探し人はお前だ。
お前が部屋に残ると告げたが無理に頼み込み部屋を出ていった背中を見送り、時間が経てば経つほどに…虚無に蝕まれた。
体内に酸素を未だに取り入れ、殺風景となった空間で生き残されている。
何故、未だに酸素を吸っていられるのかと問われるならば、物好きに救われたと告げておこう。


お前の居ない空間で泣き崩れる彼奴の変わりに来たが、お前が気が付くかは賭けに等しい。
どうせ見てないだろうが会いたいという気持ちを残させてもらう。


ロシアンブルーとセントバーナード
苺と胸板
消さないと言った伝令兵を手元に残している。


これが分かるのはこの世に一人しかいないだろう。
待っている。