位の高い上司様へ

他にも会いたがっている者はおりますが、あれでは話にすらなりませんので、この場は私が適任と踏んで。

此方の都合で離れてしまった為、容易に捜索は出来ぬと解っては居るのですが…何を今更と言われても仕方がないことは承知で。

貴方は今、どちらで、如何お過ごしなのでしょうか…
流れた時が長すぎてしまいましたので、そもそも「私」だと気づいていただけないかもしれませんが、
もしも、未だ愛想を尽かさずにいてくださるのであれば。

■鍵
・「最」ではなく「西」の方
・方向音痴の師
・水と寒さに弱い紅色
・ほぼほぼ酒盛り
・胃痛持ち部下
・白と黒

私が探す「貴方」ならば、全てお解りになる鍵かと存じます。
嗚呼どうか…いま一度、貴方の名を呼ぶ事が許されますように。