オレンジ髪の、お前さん。

捜しとる、とは言いつつも、会えるとは思っとらん。もう何年前になるか、覚えてはないからな。

ただ、時々……思い出してしまう事がある。最後に、お前さんが伸ばした手を、俺が振り払った時のこと。

千石、お前さん……あん時、俺は……いや、余計な事は言わん。鍵だけ残しとく。

・ほんとは3P
・俺には別の相手がおって、多分お前さんはそれを丸井だと思っちょる

見つからない前提の相手に、鍵を連ねるのも未練がましいじゃろ。これだけで。

ピンと来なけりゃそれまで。俺もそう本気で待ち望むには、夢を見られんのよ。思い出として残すには少々歯痒い。それだけじゃけ。