短期募集

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1 燭.台.切.光.忠(刀.剣)
鈍色世界

ふと、何もかもが嫌になる事がある。
鮮やかとまでは行かずとも、美しいと思える程度には色付いていた筈の世界が、何故か色を失いのっぺりとした鈍色に塗り潰される、その瞬間。凹凸はないくせに妙に圧迫感のあるその世界は、この狭い視界すら奪おうと冷たい手を喉にかける。いっそ…呼吸を投げ出し、目蓋を下ろせたら。

――ああでも、こんなのって格好悪いよね。

どんなに嫌になっても、息苦しくても、前を向きたい。無様な姿を晒して、号を授けてくれた竜の名を汚すような真似は僕の矜持が許さない。だってほら、――格好悪い刀なんて、あの方には似合わないだろう?

だからさ、少しだけ、君の力を貸して欲しい。こじ開けた隻眼が映す世界に、色を取り戻したいんだ。僕だけじゃ難しいかもしれないけど、君となら違うかもしれない。もしかしたら、元の色以上に鮮やかな色を得た世界に出逢えるかもしれない。…はは、期待したって罰は当たらないだろう?
さあ、そこの君。人助けならぬ刀助け、してみる気はないかい?


心苦しい事に、この本丸で気怠く喘ぐ刀は僕、燭.台.切のみ。閨でのじゃれあいを求める場合は、受け入れる側しか出来ないからご了承を。但し、短刀の子達との房事は出来ない、と言っておこうかな。
相手をしてくれるならどんな刀でも…勿論、槍や薙刀でも歓迎する。きっとこの出逢いが色を与えてくれるんだ、我が儘なんて言わないさ。

何か楽しい話をしたいよね、…あはは、それは僕の願望か。
楽しい話とか、面白い話とか…手を出した事のないものに手を出すというのもいいかもしれない。僕は線や豆といった便利ツールが肌に合わなくて使った事がないんだけど…番号の登録といった面倒なものがないツールなら使ってもいいなと思ってるんだ。君は何か知ってる?知ってるなら教えて欲しいな。
…と、色々と言っているけど、結局視界が色付くような楽しいものなら何でもいいんだ。好きな味噌汁の具について語ったり、最近読んだ本の感想を言ったり、しりとりなんてしてみたり。前を向く気力しかない僕を、楽しい事に巻き込んでよ。ね?


さて、長々と綴ってしまった。要領を得ない文章となってしまっただろうけど、それでも付き合おうかと思ってくれた刀がいるに違いない。だって、ねぇ、世の中には色々な感性を持った刀がいるんだから。
…筆と墨はこちらに。そして文箱はその隣。君の名前と希望期間さえ書かれていれば、後は君の感性に任せた文で構わない。
万に一つの可能性を信じて、君を待っているよ。


(成人女性/仮宿(xx、e)/一日〜一週間/途中打ち切り「終」白紙)

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