1
女 25歳 秋田

親友が死んだ。

清められて横たわった貴方は、まるで眠っているようだった。
でも、触れた頬は、氷よりも冷たかった。
孫に先立たれたお祖母さんは、ただひたすら、泣いていた。
あなたは生きて。
あなたは生きて。
何度も言いながら泣いた。その後、会う度にお祖母さんは言った。
あなたは生きて。
あなたは生きて。
何度も何度も繰り返し、何度も何度も泣いていた。
何て罪深い事だろうと思った。
愛してくれる人を置いて先立つことが。
だから、私は生きる。
死にたいけど、生きる。
辛くても、苦しくても、みっともなくても、汚くても、死にたくても、生きる。
[職業]
サービス業
(P01A/FOMA)