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女 18歳 東京

さよなら

地面ばかり見ていた
弱音ばかり零した
前向きな言葉に耳を貸さなかった

常識の範囲で
きみは今でも充分異常だからと
鏡に向かって言い聞かせていた

死にたいと思わない日はなくて
消えたいと涙ぐむ日ばかりで

なのに本当は助けてほしくて
幸せになりたくて
無意識の闇から
引きずり出してほしくて

こんな矛盾だらけの気持ちが嫌で
手首を傷付け
薬を口に押し込んでいた


そんな自分に
さよなら。


絶対に堕ちない飛行機なんかないように
生きてて良かったって思える瞬間だってそうそうないから


私は生きよう。
一度捨てたのに
拾われてしまった命

誰のためでもなく
無意味な存在だとしても
甘んじて認めよう。

きっと
私が大好きなあなたにだって
大した価値はないんだ。
それでも楽しく笑えてるんだから
私にだってできるはずだ。


「Are you hollow?」
この曲に涙を流して
自分と向き合えた、気がする。
気のせいでもかまわない。


さよなら
生きることに
悲しみしか見出せなかった私。


無情感を忘れた頃に
また会おう。


ちょっとまた
頑張ってみようと思うよ。

助けてくれって
面と向かって言えるくらい
適度に甘えながら
でも頑張ってみようと思うんだ。


だから今は
さよなら。

人間の弱い一面を知って
色んな人の傷も見てきた。
話も聞いた。
同情なんかじゃなくて
涙を流した。


綺麗ごとしか知らずにへらへら
なんとなく生きていくのは
同じ人間として許せないと思うから
今までの自分も無駄じゃなかったんだって、そう思うのです。


だからありがとう

そしてさよなら、また会う日まで。
(W61P/au)