司馬懿
↑(風音も聞こえない静かな夜。一際響く複数の衣擦れの音。ぞろぞろと女官を引き連れ、自身は一つ鉢を抱えて。目的の広間へ辿り着けば、介添えの女官が戸を開き、中へ踏み入ると卓の上にそれを降ろして)――酒と肴の類は貯蔵庫へ運べ。(肩越しに振り返れば女官達が短い返事の後、一斉に支度を始め)くれぐれも丁重に扱うように。(その様子を暫く眺めれば、視線を落とし。金魚鉢の中で悠々と泳ぐ金魚――朱と金に輝く姿見つめれば)少し似ている…か?(水面を覗き込み、首を傾けると笑い)…水魚之交、とは良く言ったものだ(その面差しが一瞬、真剣なものに変わると呟いて。声を掛けられるとはっと我に返り)ああ…、そういえば食事を与えねばな。(懐へ手を滑り込ませると、現れたのは餌の包みと鴎の羽根)奴はきちんと食べているのか?…要らぬ心配であれば良いが(じっとそれを見つめつつ、窓辺の方を見遣り幾らか間を挟んで。再び視線を戻せば包みを開き、餌を摘んで鉢へ散らし。支度が済んだのを見届けると)これだけあれば、仲間の分も足りるであろう。(貯蔵庫を一瞥すれば声音も穏やかに。女官に背を向けたまま笑みを浮かべ)さて、今宵はそろそろ戻るか。(衣を翻して部屋を後にすれば、連なる靴音も次第に遠ざかり。静寂を取り戻した広間に残された金魚が、月明かりに照らされ、ゆらゆらと漂って)

(/追加で失礼致します…!思いを言葉にするって難しいなあと思いながらも、楽しく書かせて頂きました…!また来ますっ!)↓
司馬懿
↑(深い群青色の闇の中、駆ける絶影の姿。蹄の音が近くなり、やがて消えると暫くしてから廊下に靴音が響き)女官たちも寝静まっているか?静かな夜だ…。(明かりの消えている部屋を横目で見つつ、歩みを進め。広間の戸に手をかけると)…。(わずかに隙間が出来ている事に気づき、一度動きを止め、それを開き)これは…(灯りとともに部屋へ踏み入れば、卓の上に何か置かれている事に気付き。じっと観察してからそれをそっと拾い上げ)…鴎の羽根か。ふっ…、どうやら無事なようだな。(目の高さまで掲げれば、ふっと目元を細めて。視界が歪むのに気付くと、慌てて天を仰ぎ、暫く思いを巡らせ)…そうか。戻ってきてくれたか。(重心を移すと、ぎし、と床が軋み。空いている手の親指で目元拭うと、その羽根を大事に懐へ仕舞って。貯蔵庫へ向かい、一瞥すると、すぐに変化に気付き)やれやれ…、また手配をしておかねばなるまい。(ふんと鼻を鳴らしながらも、減っている酒瓶に、嬉しさを隠せず呟いて)今宵は手ぶらできてしまったが…。いずれまた顔を見たいものだな。(ふっと口元を緩めると、部屋を立ち去り。廊下に高笑いが木霊して。すれ違った見回りの女官に、ご機嫌ですね、と声を掛けられたとか)

(/重ね重ねありがとうございます…!いえいえ、お気になさらず!此方こそ、お返事に時間を頂いてすみません…!お返事を頂けること自体物凄くありがたいですし、更にその返しの素敵なこと…!何度も読み返しては、嬉しくなり、凄いなぁ…と感動して。こちらこそ上手く言葉がまとまらず/汗/そして最後の一文、とても感激です。ぜひ、宜しければまたお話させて頂きたいです…!ありがとうございます、またよろしくお願いします!)↓
甘寧
えれぇ懐かしいじゃねぇか。前ここにツラ出したのは何時だったか…(部屋に小さく響いた軋み音。次いで床に伸びる影。目を細めて笑えば中へと足を踏み入れて)もう忘れちまったが、…あんま変わってねぇみてぇだな?(見回すように身体を動かせば静かに鳴り響く鈴の音が一つ)チ、流石に遅過ぎた。この時間じゃ起きてねぇよなぁ…いや、相手が相手だ、起きてる可能性は大、か?かと云ってわざわざ出向いて驚かれるってのもな…(胸の前で腕を組みながらに悩むように顎先に触れ)ま、今日は来たって印だけでいい…(何処から取り出したのか、その手には海の鳥“鴎”の細い羽根。2、3度弄ぶように指先で振ると目に付くだろう卓の上に置いて)さて、ここまで変わってねぇとこ見ると…こりゃあっちもそのままって事だよな?(誰に云うでもなく何時かと同じような軽い足取りで貯蔵庫へと向かい、鼻歌混じりに何本かを抱えている最中に見つけたのは並べられた酒に「焔」の文字)あぁん?………っ、そんなに俺に飲んで欲しいのかよ。ったく、しゃあねぇ野郎だぜ…(困ったように笑いながらもその言葉は嬉しげに)今日はいい夢が見れそうだ。んじゃ戻るとすっか!(両腕に酒を抱えながらも出来るだけ音を立てぬようにと歩き出し、部屋を出ると誰の目にも止まる事なく自船へと向かって)

(お久し振りでございました…!焔でございます。もっと早く書き込みたかったのですが久し振り過ぎてなかなか上手い具合に言葉が出て来ず…/汗/それはそうと、お元気そうで何よりです。そして色々書こうと思っていたのですが、伝令の方で送った文面と被りそうなので今はこの辺にて。機会があればまたお話したく…!では、また来ます!/笑)↑↓
司馬懿
↑(久しく静寂に包まれていた廊下に、慌しく足音を響かせる人影が一つ。余裕のない表情でうっすらと額に汗を浮かべながら、すれ違う女官に指示を出しつつ、再び足早に広間を目指し。その手にはかたく書簡を握り締め。音が立つのを気にも留めず、勢い良く戸を開け放って)!…―ーいない、か。(広間を一瞥すれば、力んでいた身体を吐息とともに弛緩させて。呼吸を整えながら部屋の奥まで足を進めれば、手元の書簡へ視線を落とし)忘れるはずがなかろう。(ふっとその眼差しは遠い彼方を見つめ)ふっ…本当に良く、酒瓶の数が変わってな(目頭が熱くなるのを感じ、真剣な面持ちを緩めれば表情を緩めて笑い)…よく、知らせてくれた。礼を言っておこう。(こみ上げるものがあるのか、幾らかの間を挟んだ後、呟いた声は己にだけ聞こえる位の小さな声で)私とした事が…また、一足遅かったようだな。(収まる気配のない、早鐘のように脈打つ心臓に、その笑みは自嘲の色へ変わり)ふん…、気遣いなど…と言いたいところだが、…嬉しいぞ。馬鹿め…。(書簡に綴られた字をひとつひとつ読み返せば、怒気のない声音で、嬉しそうに、確かめるように呟いて/謝)この場所の事を、覚えていた者が居てくれたとは。――そうであったら良い、と思ってはいたが…(ふっとゆっくり窓から入る風に目元を細め)、改めてこうして言葉を貰えるとはな…。元気そうで何よりな事よ(大切そうに書簡をたたみ、懐へと仕舞い。暫く窓から庭園前へと視線を落とし、女官達が不用品を燃やしている様子と、その炎ををぼんやりと見つめ)今頃どこかの海の上…か。そう易々とやられはせぬであろうが…(と言いつつも気になるのか、すこし物憂げに顎に手を添え――チリン、と鈴の音が聞こえた気がして、思わず貯蔵庫の方を振り返り)気のせいか。(ふっと表情を崩し、自然と笑顔になっていることに気づくと慌てて咳払いをして。何か思い立ったのか、踵を返すと再び足早に靴音響かせ。後日、貯蔵庫に納められた真新しい酒瓶には、「焔」と銘が称されていたという。)

(/失礼致します、焔様、お久しぶりです…!ご連絡頂きまして、ありがとうございます。再びお名前、馴染みのある文章を拝見した瞬間、こみ上げて来るものがありました。ふた月お待たせしてしまい申し訳ありません。焔様もお変わりないでしょうか。長く足を運んで頂いて、気にかけて頂いて、再び言葉を頂いて。本当にありがとうございます。感謝してもしきれない思いです。久々のなりとロールで益々拙い点など多々あり、申し訳ありません。相変わらず素敵な甘寧でございました…。重ね重ねですが、本当にありがとうございます。季節の変わり目で、暑い日も増えてきましたね。どうかご自愛くださいませ。)↓
司馬懿
↑(深い群青色に染まる夜、長い廊下を静かな足取りで進み、辿り着いた広間の戸を開いて灯りを点し)…ふむ、この広間は此れほど広かったのだな。(瞬間、懐かしい香りが鼻腔をかすめて瞳がうっすらと和らぎ。暫く口を閉ざしたまま感慨深そうに部屋を回りつつ、時折家具に掌を触れてはそこに残る想い出が蘇り、無意識のうちに口元に笑み浮かべて)
本当に沢山の声を聞いた。……本当に、多くの言葉を交わしたものだな。(今一度噛み締めるように呟くと、何かに導かれるように窓を開け放ち。そこにぼんやりと光をたたえて浮かぶ蒼い月をじっと吸い込まれるように見つめて)こうして月を見上げ、ここで時を過ごしていた事を思い出すと…なぜだか切ないような、だが暖かい気持ちになれる。(言葉は静かな室内に反響して次第に消えてゆき、そのまま幾らか夜風に当たり)…ふ、感謝しておこう(表情は自ずと穏やかになり、大切な想い出の中で蘇る数々の声と、今は静寂を貫いている室内とに寂しさも感じつつ、今度は意識してゆっくり頭を振って)
さて…そろそろ行くとしよう。曹魏へ戻り、また策をねらねばなるまい。(名残惜しさを断ち切るように窓を閉めて踵を返せば、表情を引き締めて。そのまま部屋の入り口に戻ると、最後に振り返って一瞥し、そっと頭を垂れて。暫くした後絶影に跨った姿が一騎飛び出し、蹄が大地を蹴る音と共に深い森へと消えてゆき)――だが、忘れはしない。決してな(誰に向けたわけでもない呟きに、彼方の城を取り囲む木々たちがざわめき。声高らかに笑う声が一度聞こえたかと思えば、次第に反響して小さくなり消えていった。/皆様本当にありがとうございました、拙いですが精一杯の気持ちです。皆様が今後歩む道のりが、どうか幸せに溢れていますように。楽しいひとときをありがとうございました。/深々礼)↓
司馬懿
(静かな室内には目立つ物音もなく、窓辺から虫の音が思い出したように聞こえて)…ふむ、どの馬も味があるな(視線這わせる書簡には「馬カタログ」と書かれており/どんな)紫色のものはないのであろうか?(満足がいかぬ様子で首を軽く傾けて/ないと思う)…そろそろ暇するか。まだ考えておくとしよう(手に納めた書簡を片付ければ、まだ思い馳せたまま顎に手を添えて立ち去り/待機終了します+)↓
司馬懿
近頃は肌寒くなったものだな…(冷気が馴染んだ風を肌に感じつつ書簡の山を両腕に抱え、ゆったりとした足取りで室内へと踏み入り)秋といえば読書の秋よ、少し一息つかせて貰おう(椅子引き腰を下ろせば、これでもかと抱えられた書簡を机に下ろし。その中から一つ手中に納め、視線を落とし/読書っていうか)↑
司馬懿
(乱れる事もなく緩やかに頬を撫でる風を受け、幾度か瞬きを繰り返せば、ふっと思い出した様に表情を緩め)ふ、私とした事が…(とはいえその顔には穏やかな色浮かべたまま。手を伸ばして窓を閉め、踵を返せば広間を照らす明かりを落とし)さて。そろそろ床に着くとするか(視界が暗闇に染まると戸を閉め、衣翻して来た道を引き返し。次第に足音も遠ざかり、廊下には再び静けさに包まれて/待機終了致します)↓