100号室 桐谷 朱鷺

一歩先行く掲示板

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★綾瀬裕夢
香りも、雰囲気も、昔とは少し違う気がして。でも何処かに懐かしさも感じるかな。(袖を引き上げてからマグカップ持ち直し数度息を吹き掛けた後一口、途端広がる温かさに自然と表情は弛み其の表情崩れる事無く是の音を切っ掛けに立ち上がり互いの足が当たらぬ位置へ座る次ぎ彼の腕に軽く凭れ掛かって)……おかえりなさい。

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★桐谷朱鷺
この部屋、俺しか住んだ事ねぇからまたすんなり馴染むかと思ったんだけどさ、やっぱ新入居となると壁紙とか新しくしてもらえたみてぇで、なんか新鮮なんだよな(表情を緩め室内に目を向け以前より白さの増した壁を見渡し、相手が飲み物を選べば笑みを浮かべたままもう一方のカップを引き寄せ、熱く湯気を立て柔らかい甘さを伴う飲料を小さく啜り)倹約家ですね、綾瀬氏。…ん?…ああ、どうぞ。此処で良ければ(律儀にも許可を得ようとする相手を見遣り眼を瞬かせた後カップを置くと胡坐を掻いた己の傍らを視線で一瞥し)

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★綾瀬裕夢
今は落ち着かないのが逆に良い、かな。だから此処に招いて呉れてありがとう。(瞬きすらも躊躇われる程真直ぐ久方振りと瞳の中宿す事叶う存在見詰め続けているも軈て其の姿が再びと見動けば自然な動作で視線を自身の足先へと逸らし、次いで両腕で其々の足抱える様座した体勢崩さず少し体を伸ばして飲み物の中身を覗き込んではミルクティーを選びマグカップを掌で包み込んで)そうそう、電気代が勿体無くて。……えと、隣行っても良い?(不意打ちの笑声に釣られ己も淡く喉震わせるも刹那、少しの沈黙を経て躊躇いがち一つの願い告げて)

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★桐谷朱鷺
あい、どう致しまして。来るかって聞いておいて何だけど、落ち着かねぇだろ。悪ィな。(相手がラグの上へと居場所を定めると眉下げて笑み意識を手元に向け、様々な種類のスティックタイプの飲料を物色し軈て2種に定めれば粉をマグカップに空け湯を注ぎ撹拌してから両手に持ち相手の元へ。中身はミルクティー、抹茶ラテ1杯ずつを座卓の上に置き、相手の斜め前の場に座し)ん、好きなほうどうぞ。…って何が。ドライヤーの電気代か?(恐らく違うと知りながら可笑しそうに笑いを含んだ声で尋ね、座卓の上に両腕を組んで置き)

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★綾瀬裕夢
(緩やかな瞬きと共に深呼吸為すも未だ彼に染まり切っていない室内何処か不思議そうに見回し軈て不意の淡い一笑、次ぎ指し示される其々に一つ一つ確りと視線流すなら落ち着き無く泳ぐ視線を呼気切っ掛けに定めラグの上へ座って)お邪魔します、とありがとう。……バレたか。最近はちゃんと乾かしてたけど、今日は勿体無いかなって。(指摘された事柄故小さく笑声奏で肩竦める次ぎ冷たくなった髪に指先を通し、一人キッチンへ向かった彼の背を緩慢振り返り真直ぐ見詰めるも特に言葉は投げ掛けず穏やかに微笑む侭過ごして)

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★桐谷朱鷺
(己が向けるより遅く上げられた視線があまり合わないものの敢えて追及する事なく相手を迎え入れて扉を閉め、先を行く相手に続き奥へと戻れば言葉どおり段ボール箱が我が物顔で鎮座する室内を見渡し)だろ?学校もあるし今日はバイトの面接だったしで、なかなか追い付かなくてさ。まあ、急ぎの物は解いたから問題ねぇんだけどな。(空の本棚へ収める予定の書籍が入った箱を小さく叩いて告げてからソファ、ラグ、デスクチェアの順に指先で示していき)座れよ。其処か其処。もしくは其処。温けぇ物淹れるよ。相変わらず頭濡らしたままだろ。(ケトルが小さな音を立てた事で湯が沸けたのを知ると相手の髪が帯びる湿り気を表すように己の前髪辺りをつついて示しながらキッチンに向かい)

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