一ノ瀬トキヤ
少しでも彼が心穏やかに過ごせるのだとしたら、これ以上のことはない。
感謝の気持ちが伝えられれば、私が望むことは、なにもないのかもしれません。
一十木音也
あーあ。なんでわかっちゃうんだろうな。
こんな勘、冴えてても嬉しくないや。
でも仕方ない。そういうもんなんでしょ。
誰の前でも、時間は平等に過ぎていく。
来栖翔
びっ……くりしたぁ!言う事もする事も、雰囲気まで俺と瓜二つ。レンが楽しそうな理由はそれかよ、ちくしょう面白くねえの!……いや、面白いか。気になるなぁ、俺も話してみてえなぁ。
一十木音也
寂しいよって口に出して素直に言えたらどれだけ楽になれるのかな。でもね、頑張り屋でいつも忙しそうなのを見てるから。知ってるから言えない。いつからかな、ほんの少しの触れ合いも無くなって、毎月の記念日もおめでとうって言葉が出てこなくなったの。寂しさが募り過ぎて他の人と関係持ってみたりもしたよ、君には内緒だけれど。でも、どこか満たされない。やっぱり俺の1番は出会った時から君なんだよ。
一ノ瀬トキヤ
愛するが故に行き場のない感情を吐き出し気を静めるための浮気を繰り返す君。
今では触れ合うことすら無くても愛情は疑いようもない。
…だからこそ、苦しくもあります。私は貴方を求めたいのに、求めることが出来ないのですから。