§ 鎖唄 §

さよなら
さよなら


君の声は聞こえてないの
聞きたくないの


私には聞こえない


随分と遠くなって
同じ空を知っていても
近づけないのは


私の心か
それとも
君の心か


さよなら


私の心は届きましたか？
聞こえましたか？


さよなら
[次のお題は？]
再会

さよならペガサス
知らなかったよ
こんなに綺麗な羽を隠していたなんて

いつでも飛びたてた筈なのに
ずっと一緒にいてくれたんだね

頬を撫でると目を細めて
僕を見つめる
君にキスした

ジルコニアのような星が君を呼ぶから
紅い月が今夜は輝くから

透明な翼を羽ばたかせ
きっと君は行ってしまうんだ

分かっていたけど
さよならペガサス
[次のお題は？]
さよなら

占星術の終わりに
街に洪水が押し寄せる
老人が予言し
テープから女の呪い声

カトリックの若い信徒が言う
思わず言ったことのほうが恐ろしいのです

直接的な光と世界の関係は失われたが
ユダヤ人と遠いアメリカ人はその結び付きを手放さないだろう

少年も彼女の溶けた海に耳を澄まし
不意の恐ろしさのあとでも再び安らぎを見いだすのだ
[次のお題は？]
ペガサス

アマレット
裸足で外に出て
みんな寝静まった頃
私の好きなアマレットの小瓶
月明かりに透かしてみる

最近は嘘も吐かず
悪口も言いたくないし
ずっと考えている

信頼はいつ芽生える？

一口
一口
ちいさな瓶が
宝物のように
思えてくる

いっそ嫌いになれたら
いいのに

ただただ甘くて
胸がぎゅっとなる
やめられない

きっと明日からも
[次のお題は？]
星座

言い訳
あなたが
わたしを
もとめる

わたしも
あなたを
もとめる

ただただ
それだけ

大好き？

あなたは
こたえる

大好きさ

それだけで
わたしたち
繋がってる

のらりくらり
禁じられた恋
[次のお題は？]
リキュール

届かない心
少しでいいから、触れてみたかった

手を伸ばそうとする度に
いつも君は、離れてく

捕まえたりしないのに

少しでいいから、
君の心に、触れてみたかった

僕の心は、届かない
[次のお題は？]
のらりくらり