┼ 鎖唄 ┼

過去ログ104 2005/8/10 0:33

投稿者:黒翼色
balloon
青い風船が子どもの手から離れていった
子どもが捕まえようと手をのばしたけれど
届かずに風船は上へ上へと上がっていった
まるで空の色に混じりたそうに上がっていく
今日の空の青は風船の色と同じくらい濃く
遠くから見たら風船は見えなくなるだろう
こんなに濃い青空を見たのはどれ位前だろう

いつもだったら水色の空をしているのに
今日は絵の具の青でそのまま塗ったような
濃い青空いつもの空はそれに多量の白を
混ぜたような色の青空なのにまるで白の
絵の具がきれてしまったのか濃い青で
この広い空を塗ったような気がした
何故そんな気がしたのかわからないけど

上を見上げれば風船は高い所にいた
どんなに手をのばして絶対に届かない場所
ゆっくりと左右に揺れながら上がっていく
気がついたら風船の輪郭が見えなくなって
白く細い糸が小刻みに揺れているのが見えた
溶け込めなかった白い糸も気がついたら
あの濃い青空に溶けてしまっていた

筆に水を含ませずに塗ったような空の色
乱暴に塗ったのではなく丁寧に塗られている
まるで空が美術品のようなものに見えてくる
自然が生み出した美術品それはこの青空
人間がつくりだせないものそれは自然の美術品
自然が長い年月をかけてつくりあげた美術品は
人間が絶対に真似できるものではない
[次のお題は?]
今、SAMURAI7を見ているので「侍」で、難しくてすみません・・・。
8/10 0:33

投稿者:禮螺綺羅
女性
メイルの友達
顔も知らない
性格もわからない
声も知らない
どんなものが好きかも
どんなものが嫌いかも
どんな字を書くかも
どんな匂いがするのかも
何一つ知らないのだけれど

無味乾燥な
明朝体の字の連なり
意味を持つのか冗談なのか
それもわからない

私を騙しているの?
脅しているの?
それとも
本当の気持ちなの?
気遣ってくれているの?

何も解らないけど
人は他人と繋がりたくて
言葉を繋げて欲しくって

この死んだ文字達に
つるつるの言葉を乗せて
携帯から携帯へ
パソコンからパソコンへ
メイルを送信し続ける
[次のお題は?]
まぁ私もメル友欲しかった時期ありましたけど、パソコン派ですし・・・次は「風船」で☆
8/9 20:25
HP

投稿者:透深 更夜
18歳
懐かしきお父さんへ
口からドーナツがでるパパのタバコが好きだった
タバコ吸ってるパパが好きだった
ねぇ?またやってよ

パパのつくるドーナツ好きなの
ポッと白い一瞬のドーナツ。


ある日突然
私の頭を撫でてパパは言ったの
「ゴメンな。ゴメンな。」
短いタバコを吸いながら
唇が火傷するんじゃないかってくらい
短くなったタバコをすって
私に言ったの。

その後
ジュッと
タバコの消える音とともに
パパも消えた

私が覚えてるパパは
いつもタバコを吸ってたの
私のしってるタバコは
パパのタバコなの


だから今もきっと
私のお父さんはあのタバコを吸いながら
きっとどこかで柔らかい
一瞬の神秘を作っているわ……
[次のお題は?]
事実と嘘が半々になったブレンドポエムです。…変なの……。次は「メル友」でお願いします♪
8/9 2:35

投稿者:赤雫
男性 15歳 神奈川
君が
君が目の前から消えたあの日・・・
僕は泣いて泣いて君を求めた・・・
でも君はもう二度と僕のもとには戻ってこない・・・
[次のお題は?]
えっとタバコで(--;
8/9 2:11

投稿者:KEN
男性 20歳 兵庫
残暑見舞い
こちらはあつい日が続きます。
眠れない夜もしばしばです。
夢に見ることがあります。
春はついこの前だったのに
僕は今春から一番遠い所に居ます。

その後いかがお過ごしですか。
[次のお題は?]
目の前
8/9 0:21

投稿者:まさ
女性
僕の力に変わるもの
疲れた体を電車の中に押し込んで
いつもの景色を見る
国道を走る車を追越し
やがて電車は大きな川を渡りはじめる
川を渡っている間は
いつも真っ暗な窓の外

やがて幾筋の光が
四角い空間に入ってきた

ああ、今日は流星群が見える日だ
細い光が何本も目の中に飛び込んでくる
星を見ていると
疲れが星と流れているようだ

明日は少し違った朝になりそうだ
[次のお題は?]
立秋すぎたらしいんで『残暑見舞い』で
8/8 21:04