┼ 鎖唄 ┼

過去ログ132 2005/11/12 1:29

投稿者:希乃
女性 15歳 栃木
カーテン
風に揺れるカーテン
ふわりと膨らむ様子に
重ねる記憶は
長い髪を風になびかせた君
風に乗せて囁いた
愛の言葉


君は風と共に消え去った

残ったのは微かな残り香

それと、
君の形をした冷たい人形


淋しがりやだった君
いつも僕が離れないかと
不安にしてた


君を独りにはしないよ

待っててね
僕もすぐ君の隣に行くから
[次のお題は?]
もしもう出てたらすみません‥『君の言葉』で。
11/12 1:29
HP

投稿者:まさ
女性
煙とあたしの想い
タバコ
百害あって一利無し
とよく聞く

でもあたしは辞められないから今夜もタバコに火を灯す
ふと落ち着く瞬間
煙を吸って吐く
唯、其れだけの行為

貴方も今こうやってタバコを吸っているのだろうか
そう考えることもある
煙を吸って吐く
唯、其れだけの行為

煙が細く立ち上り
やがて消えてゆく
あたしの貴方への想いのように
天井に届かないうちに
煙は消えてゆく

永遠に届かない想い
すぐに消えてゆくタバコの煙
其の二つに同じ感覚を覚えた
[次のお題は?]
ふと目に入ったので『カーテン』
11/8 1:12

投稿者:りすけ
男性 19歳 京都
粉雪
ふと見た窓に写る雪景色 今にも消えそうな小さな光
目をつむる君が少し笑った どんな夢を見ているの?
暖かい毛布にくるまって やけに静かな時間が過ぎる
悲しくも愛しい そんな雪降る夜でした…

粉雪の降る頃出逢った僕らは
あの日と同じ粉雪の降る日に別れゆく
窓辺に立つ僕を君がじっと見つめて終わりの言葉を探している
その時、僕は泣いていたんだ…

粉雪よ やんでくれ あの日の思い出が蘇る
永久に続くと思ってた時間がもうすぐ終わるのか
だけど僕には『サヨナラ』は言えない
粉雪の思い出を消したくないから…

だけど…


消え入りそうな君の声は僕が言えなかったあの言葉を呟く
僕は目をつむってそれを聞いた
繋がれた手は離さずに…

君は最後に僕の名前を呼んだ
そして僕も君の名前を呼んだ


隣にいる君から返事は無く 残ったのは涙に濡れた君の笑顔

粉雪は静かにやんでいた…
[次のお題は?]
タバコ
11/8 0:14

投稿者:佐々
男性 29歳 岩手
毛糸洗い
何時でも首が吊れるように
と、マフラーを手放さない君を、
周りの人は変な目で見ている。
僕も変な目で見ている。

何時でも死ねる道路を歩いて、
何時でも死ねる建物に入る君を、
僕は変な目で見ている。

おやすみ

もうすぐ今日が終わるよ。
[次のお題は?]
名前を呼ぶ
11/7 22:36

投稿者:† T×T †
立冬
いつだったか…

”今日から暦の上では冬なんだよ”

そう話すとキミは感心したように頷いた

これからますます寒くなるね

二人でいる時は手を繋ごう

そんな風に思ったあの日は

まだ暖かい冬の訪れだった
[次のお題は?]
さてとー、次は「マフラー」で♪(既出だったらごめんなさいな)
11/7 15:00
HP

投稿者:しげ
男性 17歳 東京

いつも一緒に帰る道
薄暗く静まり
眠っているこの街
冷たい風が通り抜け
吐く息が白く濁り出た
でも
君と歩いているだけで
君と話しているだけで
いつも心は暖かかった
いつしか空から雪が降り
辺り一面積もった雪で
白く道を染めていた
ふと気が付くと
いつの間にか君の家の前
また今日も言えず仕舞い
一人帰る道乗りを
不安だけが心から溢れ
いつも君に告白出来ない
壊れてしまいそうな
無くしてしまいそうな
一歩踏み出せない
自分の心が
とても情けない
今日も帰る静かな道
[次のお題は?]
立冬
11/7 12:11

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