┼ 鎖唄 ┼

過去ログ218 2006/7/22 9:26

投稿者:アリシア
女性

満月は嘲笑する
三日月は静かに笑う
新月は顔を背ける
孤独な彼等を
星は冷たく見つめる


吠える 寒空に
寂しさと怒りを
解き放つ


山に響くは自らの声か
彼方の同胞の声か
それも知らず


吠える 寒空に
孤独、故に崇高な
彼等は吠える
[次のお題は?]
くらげ
7/22 9:26
HP

投稿者:ハルヒ
女性 18歳
嘲るもの
スコール

太陽追いかけて

天空を駆ける


今日もまた太陽を
追いかけて


尽きることない
鬼ごっこを

どちらかが
果てるまで

追う者と
追われる者


そこに
意味など無くて


有るのは
目的だけ


スコール

太陽追いかけて


どこまでも
どこまでも
[次のお題は?]
『狼』でお願いします
7/21 1:50

投稿者:夢幻
噴怒
怒りに駆り立てられ

ただ怒りを押さえ込み

やり場の無い怒りの矛先が


私の胸を貫く

心臓は固定され

呼吸すらできず

指一本動かせない


もしも私が怒りの炎の中死ぬならば

天も地も


私の怒りの矛で


破壊し復讐は成される


長くは保てない心臓の鼓動


また再び矛が胸を貫くならば


私は土に還り

魂は矛となり

主を貫いたロンギヌスの如く


形を変えてしまおう
[次のお題は?]
太陽
7/20 16:58

投稿者:空木
「露滴」
誰よりも愛しい
貴女の横顔から

流れ落ちた雨は
甘露の如く甘く

目元に溜まった
綺麗な滴を僕は

口付けるように
静かに舐め取る

言葉は要らない
想いは痛い程に

此の胸を切なくして
[次のお題は?]
「胸」で御願いします。
7/19 21:35
HP

投稿者:一秋
18歳

忘れられない、の
離れられない、の


凍えた掌で伸ばし
掴んだ瞬間消えて

思い出も残さずに
余韻だけを引いて


雪のように消えた
貴方の面影探して


積雪に、埋もれた。
[次のお題は?]

7/19 10:33

投稿者:眞裂
女性
06'夏
梅雨明けが少し遅かった夏の日
僕等は海へ出かけた

うだるような暑さ
人込み
冷たい海

わずかな夏休みを
男ばかりで海へ行く
みじめな話だ

あいつは水着姿の女性に見とれ
あいつは何故か焼そばを食べている

何をやっているんだ僕等
そんな時
カラフルなビーチボールが僕の前に落ちた

すいませんと取りにきた女性は
学生時代のクラスメイト


彼女は学生時代目立たない生徒だった
卒業して変わった

学生時代かけていた眼鏡はなくなっていて
耳にはきらりと光るピアスがしゃらりと音を立て
へそにもピアスをしていた
変わった彼女に見とれかけたとき
彼女は僕に気付いていないのか
すいませんともう一度言って去っていった

真夏の再会
懐かしさと切なさが
僕の中に込み上げた
[次のお題は?]
夏ですがあえて『雪』で!
7/19 4:21
HP

219217

掲示板に戻る