┼ 鎖唄 ┼
過去ログ221
2006/8/10 0:02
投稿者:アリシア女性
春の眠り春眠 暁を覚えず
古めかしく美しい言葉
明け方の空に
タバコの煙の隙間に
貴方が呟いた
いつの日か
教室で聞いたのと
全く違う響き
哀愁まで漂い
胸を直に掴む
私にとって
今が幸福な
人生の春だから
君という名の夢の中
朝を迎えずにいたい
いくら綺麗な朝焼けでも
どんな優しい光でも
この春には
敵うはずないから
暁を覚えず
私は 君の中 眠る
[次のお題は?]
平和
8/10 0:02
HP
投稿者:空木「夕暁」全てが橙に染まり
夜へ向かってゆく
虚ろな夕闇の町を
飛び去って行く鴉
夜でも昼でもない
橙色の中途な狭間
告げるのは昼間の
終焉と闇夜の開始
対に在りし暁の如く
[次のお題は?]
「暁」で御願いします
8/5 17:43
HP
投稿者:虫姫20歳
潮風ああ
懐かしいかおり
すべてを白くざらつかせ
松林を駆け回る
肌に纏わるべたついた思い出も
火照った身体を包むのも
正体はみなあの風なのね
[次のお題は?]
夕闇の町
8/5 14:27
投稿者:ICE女性
郷愁あの頃ふたり
過ごした時間
河辺りに君と
晩夏の匂いと
何十の鈴虫と
空に開いた華
繋ぐ手の感触
淡い着物の柄
君がいた日々
あの頃の私の
全てだったか
[次のお題は?]
潮風
8/5 8:48
HP
投稿者:浮舟煙草。明日まで垂れ流す
弛みがちの脳に
淡く灯った火
真実を紡ぐ唇の上
嘘のように赤く
曖昧な蜃気楼
紫色の魂を含有し
実体は既に空へ
苦い味の誘惑
嗜好とは名ばかり
麻薬にも匹敵し
回避できぬ悦
(身体ごと投げ出して溺れる価値のある毒は今も僕の唇に頼りなく揺れていた)
失えば生きて行けぬ程に
[次のお題は?]
鈴虫
8/3 2:05
投稿者:夢幻嘘酸っぱい林檎も
甘い飴で包んでしまえ
おいしそうに真っ赤に塗りたくり
おいしそうにしてしまえ
だけど、飴を舐めきってしまえば
ほとんどの林檎飴は
酸っぱい林檎
ポサポサしてて
不味い林檎
甘い飴で包んでしまえ
真っ赤に塗りたくり
おいしそうにしてしまえ
[次のお題は?]
タバコ
8/2 2:36