┼ 鎖唄 ┼

過去ログ398 2008/5/2 1:35

投稿者:無常
大阪
最後の祭
青い浴衣に黄色の帯
明るく笑いはしゃぐ君

久しぶりだね こんなにも元気な君といれるのは

時を忘れた僕たちに
ひぐらしの鳴き声が寂しく聞こえた

帰らなきゃ 僕は言う
嫌よ 君が答える

盆踊り 花火大会
これからなのはわかってる

膨れっ面した君を無理矢理連れて帰る僕

ぐったりした顔
ベッドに横たわる君

無理してたんだね
君の髪を撫でながら
眠る君をいつまでも眺めていた

病室の外で花火の音だけが虚しく響いていた
[次のお題は?]
やせ我慢
5/2 1:35

投稿者:閑秋
祭の終わりに蜩は
祭の終わりに蜩は
夜の寂膜をたたえ
乙女との陶然とした時
闇の底は彼女の瞳に
わずかに滲む
提灯の明かりがあるばかり

そして蜩の鳴き声は
ますます深まる闇のなか
僕らキスに夢中で
聞こえはしない

やがて提灯は消され
その時彼女の瞳の奥は
祭の明かりに隠されていた
何億もの星屑に埋もれる
[次のお題は?]
月の裏側
5/2 1:15

投稿者:凍恋
男性 16歳
光の夢の有栖
 
起こさないでくれよ 神様
この夢の終わりは 無くていい

甘えさせてください
「貴女と一緒に、光の中へ」
僕は そのために夢を見る

彼女は言う
「光をすくいましょう」
そう この両手いっぱいに

月が照らされ 水面に映る光と共に
明日を眺め 白き雪を散り敷くだけ

それは曠劫 億万の時となり
光を繋ぐ貴女が見えた


[次のお題は?]
祭とひぐらし
5/1 17:17

投稿者:無常
大阪
ハッシュ(静かに…)
神経を研ぎ澄まし
そっと周りに着いた泥を落とす

少しでも力を入れたら
壊れてしまう程

脆い骨格…

震える指先で周りから
そっと 優しく その姿を
浮き彫りにしていく

誰もが 息を呑み
期待と不安と
悠久の時に思いを馳せながら

真実の姿を掘り起こしていく

シッ! 静かに !

深く眉間に皺をよせた
少年の瞳を持つ老人が呟く

目を覚ますじゃないか
本当は静かに眠っていたいかも知れないだろ

発掘された恐竜の顔が泣いてるように見えた
[次のお題は?]
起こさないで
5/1 2:08

投稿者:あいは
あった事がない事に
砂漠の真ん中
太陽照り付ける
素裸は紅く焼けていく
そのうち
あたしの命まで奪う事でしょう
砂が焼けている
全身が太陽になったみたい
汗が頬を伝い地面に落ちた
影なく蒸発した
あたしも影なく蒸発するでしょう
あたしがいなくなっても世界は廻る
あたしがいなくなっても世界は変わらない
あたしの存在価値はなんだろう
あたしはなんで生きてるんだろう
このまま、ここで
何万年もみつけられる事なく朽ち果てたい
誰にも気付かれないまま
このまま、ここで
[次のお題は?]
ハッシュ
5/1 0:41

投稿者:葉月
星々
夜の星空と流星群

星々配置を
透明傘に写した

君は隣りで油性ペンを
持ったまま

月の明かりは
砂まで照らす

影は
僕と君の相合傘
[次のお題は?]

5/1 0:05

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