┼ 鎖唄 ┼

過去ログ521 2009/12/30 22:53

投稿者:トイ
飛散
よく動き よく笑う口から
出でし言葉は
悪意をもったその時に
飛び散って飛んでいって
人の胸に刺さるでしょう

零度の冷たさを感じたとして
私のこの胸の温かさが
言葉の刺を溶かすことができればいいのに
溶けた言葉が霧散して
太陽に溶けたなら
傷が癒えたと呼ぶことができるのに
[次のお題は?]
こたつとみかん
12/30 22:53

投稿者:空木
「飛命」
飛んで行けば良い
吹くこの風と共に

大切だと思わない
今まで一度として

いのちと言っても
賭ける値段程度で

最期の時でさえも
至高は自分の志で

逝く時に見えた空
天高く笑いながら

命よ飛散していくが良い
[次のお題は?]
「飛散」で御願いします。
12/29 21:37
HP

投稿者:林檎豆
隙間
ちらりと見せる余裕な素振り。
時に魅せる余裕な笑顔。


切羽詰まったアタシには全部が邪魔くさいわ。

余裕をみせる貴方にはうんざりなの。

隙間から覗かせていただけるかしら?


ねぇ。


こんなアタシにはうんざりかしら?

貴方を隙間から覗かせて。


そうすればアタシに強さが芽生えてくれるはずですから。
[次のお題は?]
いのち
12/29 19:20

投稿者:ゆう
男性 20歳
聖なる夜
どこへいってしまうのか
わたしにはわからない

冷たい手を握りしめ
1人じゃないと言い聞かせる
吐く息は白く
君の頬はほんのり紅い


空を翔けるサンタクロース
彼は1人で生きているのか


誰が迎えに来るのだろう
わたしにはわからない


昨日のように生きるのか
明日の夢を今日もみる


久しぶりの

クリスマス
[次のお題は?]
弱気
12/29 1:07

投稿者:無常
大阪
裸の木
ヒリヒリとした痛みで私は目覚める

いつもの事だ

指先が少しだけ揺れている

どうやら少し風が吹いているらしい

剥き出しの身体には苦痛でしかない

何十年この場所にいるだろう

青々とした肥沃な大地は赤茶色の乾いた大地にかわり

痩せた身体は一枚の葉すら着ける事も出来ない

日蔭を作る事も
雨宿りの場所になる事も
小さい鳥を匿う事すら出来やしないのだ

何の為に私は生きているのだろう

ただそこにあるだけ立っているだけなのか

言葉を持たない私は誰かに聞く事すら出来ない

もう芽を出す事も出来ない身体なら

せめて せめて雷に打たれ燃えて灰になり荒れ果てた大地の養分となりたい

嘲笑うように晴れ渡る青空を見つめながら

私は今日も此処にいる

またケモノが私に傷をつけ縄張りを主張している

私は木 裸の木

人が私を何と呼ぼうと構わない

言葉を持たない私には
名前などいらない
[次のお題は?]
久しぶり
12/26 6:55

投稿者:にゃむこ
雪化粧

あなたは そう
あなたはわたしとかれと
全てのひとと、ものとを気にかけない花びら
白い息もまどろむ滑らかな肌をした
あなたは、池から生まれた
百合のよう

月夜の砂原を幾夜も越えて
遠く来たキャラバンの
齎した
あなたは絹
そして覆い
あなたは虚像
そして愛
きれいに隠してしまっては
それによって
均一にフーガを土地へ放す
あおき砂金をまき上げ行きて

あなたは そう
なだらかでない乾地を
平くし
強くない種子を
育む
濡れて若く親しげな
いのちに変えて 春に
雲間よりささしめた
一筋の祝福を添える

琴の鉄線
張りつめ
そっと
雪は 積もる

[次のお題は?]
裸の樹木
12/26 2:56

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