┼ 鎖唄 ┼
過去ログ79
2005/6/11 0:00
投稿者:パォファンレター口にすればありきたりかもしれない言葉も
あなたの口から音として聞いてしまえば
それは特別な歌となる
他の誰が歌ったって
あたしの心はこんなにも震えないでしょう
1つ1つが宝物みたぃに輝いて
どの言葉も抱きしめたくなってしまうんだ
抱きしめきれるはずもないのに
だからこんな気持ちになるのかな
あなたがつくる音すべてが輝いて
切ない
だから目を閉じて
ゆっくり心にしまうんだ
この言い切れない気持ちを
ため息ついて
"素敵…"
そんな言葉しか
あたしの口からはでてきません
そんな宝物みたぃな歌を
これからも作ってください。
[次のお題は?]
爪
6/11 0:00
投稿者:黒翼色永訣日曜日の早朝 激しく叩かれる鉄のドア
息を切らして話す伯母さん 衝撃を受けた
信じたくなかった 気がついたら祖母は箱の中
綺麗に整えられた寝顔 もう起きてはくれない
休みの日 何度も祖母の部屋を訪ねたがいつも
眠ってて話す機会がなかった 話したかった
細くシワシワの血管の浮いた手が悲しく映る
もう長くない一年以上前から聞いていた
いきなり違う病気でこの状態になった祖母
最後に笑顔を見せてほしかった 寝顔で去らないでよ
親戚一同が集まった 誰も泣いていない 泣き虫な私も
でも、燃やされて白い物体となったとき、みんな泣いていた
私だけ泣かなかった その後、食事をするとき、声を殺して泣いた
こみあげてきた抑えてきた感情が涙となって流れ出してしまった
あの姿はもうない もう白い物体で何も残っていないんだ
そう思うと苦しくて辛くて逃げてしまいたいという気持ちに襲われる
あの笑顔も写真でしか見えなくて現実には残っていないんだね
祖母の最後の笑顔見たかったよ 寝顔で終わらせないでよ
話してほしかったよ もう一度だけでいいから名前を呼んでほしかった
失ってからその人の大きさを知るって本当だなって身にしみて感じた
声が聴けない 笑顔が見れない それどころか姿はもう存在しない
いつまでも優しかった いつまでも綺麗だった祖母の心の中
さわりたかった 冷たいとわかってるけどそれでもさわりたかった
あの細い指をした手を私の大きな温かい手で包んであげたかった
細くシワシワの血管の浮いた手が悲しく映る
もう長くない一年以上前から聞いていた
いきなり違う病気でこの状態になった祖母
最後に笑顔を見せてほしかった 寝顔で去らないでよ
言ってなかったけど大好きよ 恥ずかしくて言えなかった
言えばよかった 大好き そばにいてよ もっと笑ってよ
我侭とかいろいろと話したかった 声を聴きたかった
そういえば、前に手を握ってくれたよね あの強さは何処に行ったの?
最後の最後まで嘘をついて私に安心させようとしていたの?
『おばあちゃんは大丈夫だからね。心配いらないよ』って言ってたの嘘なの?
優しすぎだよ 逆にその優しさが私の心を傷つけたじゃないの
最後まで優しかった 最後まで嘘をついてた 大好きなおばちゃん 笑ってますか?
[次のお題は?]
ミュージシャン
6/9 17:59
投稿者:ぷらと女性 19歳 神奈川
約束笑って指きり
紅は見れないけど
笑って指きり
刃物は要らないけど
あぁくるおしいな
小指さえ温かくて
季節は巡って
空に紅を見た
ただただ巡って
幾度手に取る剃刀
もう強烈な酸で以て
どうにでもして頂戴
泣くこともできた
泣くこともできた
泣くこともできたのに
軽くかわす全スルー
泣くこともできた
泣くこともできた
まぶしい霧に紛れそな
あなたの笑顔がなかったら
[次のお題は?]
永訣
6/9 16:29
投稿者:黒翼色楽園美女がハープを奏で、透明な水が流れる
白いドレスを身に纏い、長い髪をたらしている
履物はなく、地は緑で覆い尽くされている
小鳥は歌い、風はリズムをつくり、美女は歌う
太陽は笑っているかのように輝いている
雲は眠っているかのように静かに揺れている
風にのせて、ハープを奏で、小鳥が合わせて歌い
長い髪を動かしながら、数人の美女たちが舞う
足を動かすだび、サクサクと緑の音が鳴り響く
それをひきたてるかのように水が流れていく
赤い唇が動き出した 聞こえるのは透き通った歌声
舞いながら美しい歌声を披露している 小鳥も歌い
美しいハーモニーがこの場所を優しく包み込む
この場所だけ時が止まっているような雰囲気が漂う
時の砂が自らの判断で流れるのをやめてしまった
時の砂は永遠に流れるのをやめてしまうわけではない
時が止まるのは美女たちが舞い、歌っているときだけ
彼女たちの声にノイズという邪魔な音が入らないように
この場所の周りの緑はユラユラと左右に揺れている
この場所の緑は揺れず、サクサクと音を奏でている
風にのせて、ハープを奏で、小鳥が合わせて歌い
長い髪を動かしながら、数人の美女たちが舞う
足を動かすだび、サクサクと緑の音が鳴り響く
それをひきたてるかのように水が流れていく
清らかな心の持ち主にしか行けないサンクチュアリ
ここにいるもの全ての心に闇というものはない
ここにいるもの全ての心には光というものしかない
闇を恐れ、光を求める永遠の楽園 サンクチュアリ
[次のお題は?]
約束
6/8 17:04