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▼過去ログ46
2007/12/25 23:01

▼美嘉

【薔薇とドクダミ】
小さな小さな嘘

大きく育つ嘘

あんな小さかったのが

大輪の薔薇のように

成長し

私の心を

その棘で差す

痛い いたい イタイヨ

そんな目で見ないで

醜い私は

匂い立つドクダミ

雑草剤を撒かれ

枯れるしかない
12/25(火)23:01
[HP]

▼美嘉
♀ 埼玉
「種」
花弁一枚一枚

ヒラヒラ

落ちるから

私は涙を

ポロポロ

流す

哀しみは種になり

地中深くに埋まる

思い出を隠すように

咲かせる為に

深く ふかく フカク
12/25(火)2:39
[HP]

▼へな。

【十字架に祈れ】
聖なる夜 冷たい夜
泣き叫びながら生れ落ちる
星は瞬き 彼等に告げる
「  」が今降り立った

導く為に生まれ
救う為に育ち
死ぬ為に歩く

彼は神子か預言者か
どちらも同じく血を流すだけ
12/25(火)1:12
[HP]

▼舞
♀ 11歳 東京
「兵士と少女と死」
ある所に


一人の兵士が居た


戦うのを嫌い


ヒトの血を見るのが
大嫌いだった


ある所に


一人の少女が居た


働けど働けどお金は少なかった


体は弱り


意識は薄れていた


兵士はこの少女を見つけた


迷わず一切れのパンを
与えた


少女は黙々と食べていた


しばらくすると元気に
なり


兵士にお礼を丁寧に丁寧に言って帰っていった


兵士は微笑んで見送った


数ヶ月後
戦いは激しくなり


多くの人が死んだ


兵士も息絶えた


少女は死に絶えた兵士を見て


何故眠っているの?と


話し掛けた


兵士は動かない


少女は死んだ事がよく分からなかった


だから


疲れているのね


と言ってその場を離れた


たった今

少女は兵士に永遠に触る事も出来なくなった


それでも


少女は理解出来ない


死と言う物を
12/22(土)11:05

▼へな。

【刻姿夢想】
夜の端にて夢にもがくも
泣けど叫べど貴方は来ない

生きていたなら何時か逢えるの?
死んで終えば逢いに行けるの?
答え得ぬまま己を哂う

いずれ橋さえ朽ち逝きて
涙の海へと沈無夢
12/21(金)23:28
[HP]


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