灯 
♀
｢氷輪｣
氷はね
あったかいと死ぬんだよ
誰かが言った
だから
慰めないで
抱きしめないで
背中小さいね
誰かが言った
だから
抱きしめられた
すっぽり隠れた
お月様が遠い
だから見てた
それだけだよって言ったら
君はウソつきと言った
星は瞬かない
だから
世界は汚れていて
打ちのめされた
氷を砕いてください
目に見えぬほどに
春になんてなれないのだから
君が悲しむ
月だけが
助け船となって
僕らを
涙ながらに眠らせた
[001N/SB]
こう ♀
『空白』
あなたは今
何処にいるの？
「離れない」なんて言葉
何度も言っていたけれど
ほら こうして
曖昧な言葉は
やがて嘘になる
空白だけが
埋め尽くされて
時間は進まない
それでも貴方は
私の中に
生きている
何処にいるの？
笑えているの？
幸せなの？
愛されているの？
心の隅では..
今でも、
探しています..
[URBANO/au]
哀 ♀ 
22 
大阪
Dear...
君の隣で空を見上げる
君が見とれる雲
風に吹かれ流れる雲を
テクテクと追いかけた
気付くと
隣に居た筈の君が居なくて
空には駆け抜ける風達に押されて
夏雲が流れていく
僕は
どうすることも出来なくて
君の見る雲を仰ぐ
涙がポツン。
[CA004/au]
哀 ♀ 22 大阪
Dear...
ねぇ、貴女は私の
運命の人かな？
もし、そうなら
早くこの赤い糸
手繰り寄せたい
ねぇ、貴女は私を
どう想っているの？
もし、好きなら
早くその愛の言葉
囁いてよ...
[CA004/au]
哀 ♀ 22 大阪
Dear...
ねぇ、貴女は私の
運命の人かな？
もし、そうなら
早くこの赤い糸
手繰り寄せたい
ねぇ、貴女は私を
どう想っているの？
もし、好きなら
早くその愛の言葉
囁いてよ...
[CA004/au]
灯 ♀ 23
がらくた
溢れた
零れた
怒られた
べとべとした
オレンジジュース
誰かにあげる
はずだった
はずだった
お母さん
わたしのあたまを撫でてくださいますか
遠い日
お父さんは怒って
わたしの血は
下ろしたてになりました
そうです
水が大好きだったんです
しょうがない顔をして
いいんだよと
水を含んだタオルで
ぬぐってくれますか
ドアのチャイムが
もうすぐ鳴る
わたしはオレンジジュースをふたつ
テーブルに置く
たった一人の出来事
溢れるがらくた
零れて
また怒られる
[001N/SB]
哀 ♀ 0 大阪
『Dear...』
恋が終わる準備なんて
誰がするの？
きっとこの世にただ一人
あたしだけ...
[CA004/au]
