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来いと乞いし左腕の恋(R20)

手始めに如何な書き出しをと思い悩んだ結果、何処ぞの風来坊を彷彿とさせる一文に我ながら寒気がする。

…閲覧感謝する。
既に心に決めた相手、懸想する相手が居る者には時間の無駄だ、此処で立ち去れ。
そして子供にも用は無い。


残ったか?では続けるぞ。
暦も弥生に入り日一日と四季の移ろいを目の当たりにする中、全てを秀吉様に捧げた私の心に巣食う不可思議な熱が、此処最近になって胸を苛んでいる。

貴様だ、    …
戦場でも謁見の場でも、気付けば貴様を目で追い、ふとした折に貴様の事を考え…一体私はどうしてしまったのだ。

簡素ではあるが、つまりは私の無自覚な一方的片想いに付き合ってくれる者を探している。
私は今現在此の感情に名を付ける術を持っていない。
そしてとうとう、貴様に直接訊ねる事にした。
「此の感情は何なのだ」と。
貴様が私を手酷く振ろうが現状維持だろうが、酔狂にも此の手を取らんと動こうが、其処は貴様の自由だ。

貴様の容姿は問わん、好きな姿で来るがいい。ただ豊臣に縁のある者であれば話も展開し易かろう、故に新作を含め私に関わりのある者は優遇させて貰う。
そして余り長文ではなく文字数150前後でさくさく遣り取り出来る者が好ましい。
日常会話や展開の相談については半、詳細が決まれば完にて。

少しでも貴様の琴線に触れたならば、件名は白紙のまま本文に必要だと思う事を書き殴り文を飛ばせ。
刻限は何時でも構わん。
宿は本宿以外であればばつが二つか良い箱ならば対応しよう。

希薄ながら、此の感情の行方を貴様と共に見守って行ければと思う。

(/場所提供感謝)