1 エレン・イェーガー

悶えながら床を転がり胸がキュッ!

本タイトルは「無人の部屋で悶えながら床をどったんばったん転がり黄色に光り輝く兵長」――…古城の怪奇現象騒ぎに発展しそうですね。


貴方と出逢って幾日過ぎたか調べてみました。――…7日経過していた様です。
夢だから、此れは夢だから…好きになってはいけない、綺麗な貴方を自由なままに……こう言い聞かせては離れる事を前提に貴方と接していた日々が遠くに感じます。出逢った時から貴方に心奪われていたにも関わらず。どの手紙にも貴方からの想いが乗っていたのに、それに気付いていても腕を握る事を最後まで拒んでいた数日間。拒んだ故に苦しませ、…貴方の綺麗な心に深い傷を付けた。

その責任は、俺の身と心を以て取らせて頂きます。

貴方の為、こんな言い方をすれば義務的に傍らに居ると勘違いされてしまいそうですが、俺の為、……でもあります。掴んだ腕は今後一切、離すつもりはありません。貴方の自由は俺の腕の中だけです。何処かへ自由に飛び立つ翼があるなら、折ってでも奪ってやります。貴方に向けたどす黒い感情を満たす為に。


リヴァイさん…好きです、大好きです。
2 リヴァイ
──……オイ…解っちゃいたがブッ込すぎだろ…、誰がこんな珍妙な本を手に取るんだよ。怪奇現象は密かに、だぞ。

短くも長い、密度の濃い七日間だったな…。…前半は俺にとっちゃ楽しいと思う反面直接全てを口に出来ねぇ少し辛い日々だったが。……頑なに夢で終わらせようとするお前、一度限りだと、夢の中で繋いだ手は最終的に離すと毎度毎度、自分にも俺にも言い聞かせるよう手紙に綴っていたな。お前との一夜、それこそ夢だか現実だか解らねぇまま迎えた翌日に再び見たお前の言葉と呼び掛けが、…あれで心を奪われたんだと知るも気持ちが向く速さに戸惑ってはいた。なのに惹かれる一方で、お前に突き付けられた願いを受けて全身の血の気が失せるまでは正直浮き立ってばかりだったな。

お前を叱って正して拒絶なんか出来ねぇほどに。

…責任を取るとか、そう言う負い目を感じずに、それが当たり前のように、ずっとそうであったように、俺の傍らに居てくれ。掴んでくれと言っちまったこの腕を、お前が離してぇと思う時が来るまでは、…背負う翼も自由さえも、お前に捧げて共に居よう。夢から醒めたお前の居る現実世界で。


囁く愛の言葉はお前だけに。此所じゃ言わねぇぞ…。言葉に想いこそ込めるが大切なモンは直接伝えたい。……やっぱ転がるハメになりそうだ。
3 エレン・イェーガー
早くに目が覚めたので綴ります。
いつも眠くなって、意識が朦朧としてから本音を吐露する俺達ですが、今日は照れずに言います。


貴方と出逢って二週間が経過しました。変わらず俺は貴方が好きです。
真っ直ぐ、ひたらすら真っ直ぐな言葉を、貴方はいつも俺にくれますね。たまに言葉を詰まらせたりしますが、それも可愛いと思うのは貴方が言った『恋は盲目』とやらが影響してるのかな。
日々、手紙が増えていくのが嬉しくて嬉しくて。俺にとっては全部ラブレターです。だって何れを読んでも貴方からの言葉は思いやる心と、愛が溢れていますから。大切な手紙達です。

リヴァイ兵長、貴方はどうして俺の手の中に堕ちてくれたんでしょうか…。あれだけのラブレターを貰っておきながら、俺は未だに不思議で仕方ないです。自分には分からない何かが、兵長には見えてるんだろうか…?あぁ、…でも…貴方は言うでしょうね。好きに理由なんて必要ない、…って。なので深くは追及しません。


次は三週間目に。
4 リヴァイ
多忙な日々を送るお前に。
一人の時間を有効に使うとしたらこうやって手紙を綴る以外は読書しか思いつかん。

──これからどれ程の時間を共に歩むかは解らねぇがきっと瞬く間に過ぎるんだろうな、なのに重ねた日々を振り返ると長くも感じる。不思議な感覚だ。お前からの手紙と気持ちが日を追うごとに増えていって、…嬉しく思う。

あの日、あの晩、お前と出逢わなかったら寝れずに数えた羊共と未だに戯れていたかも知れねぇな、…と言うのは冗談だ。

……エレン、理由が必要か?
お前に傾ける気持ちへの理由が。挙げるとキリがねぇぞ、それを全てここで吐いてやろうか。確かに、好きに理由なんてねぇが俺は決定的なモノがあったように思う。

お前が俺を見付けて出逢った事。
捜して声を掛けた事。
俺自身を見る瞳。
綴る言葉のどこからでも読み取れるお前らしさ。

この世界どこを捜してもきっとお前じゃねぇとダメだ、…なんてな。俺が伝えてぇ事は普段から伝えまくってるつもりだから同じ言い回しになっちまうな…。─…俺が床を転げた理由を知りながらにわざわざ聞いてくる、意地が悪いと自称するクセに可愛い反応を見せる、常に俺を気遣って謝りながらも時間を作ろうとする、……。どうだ、お前に執心しないワケがねぇだろ…。

エレン、「 」。
5 エレン・イェーガー
ゴロゴロと床を転がるゴロ長へ。正確には昨日で三週間目です。未だ三週間、もう三週間。


貴方と逢瀬をする時は大抵、深夜を過ぎた頃ですね。朝陽と共に、お互い眠い眠いと訴え、睡魔に駆逐されながら本音を言って、後々恥ずかしくて悶えるのが当たり前になってきました。

そんなに照れるなら、普段から言えば良いのにって感じですが、恥ずかしくて言えない。普段から言えない事を言えちゃうのが、睡魔の良いところだな…って思いながら、貴重な逢瀬だからこそ、本当の意味で同じ時間を共有しているその時こそ…そんな気持ちで、直接伝えたい事を伝えてるとも思います。……そして、眠気さまさま、です。


次は一ヶ月後に。
6 リヴァイ
………俺は敢えて何も言わねぇぞ。
もうなんだか、まだなんだか、どっちの感覚もあるから不思議だ…。ずいぶん、時間の流れが狂うようになった、…良い意味でな。

──後々、恥じて悶えていると知れば尚耳に心地の良い本音だな。…深夜を待つまでの時間が恐ろしく長く思える、なのにお前と逢うとそれは一瞬で正に夢のようだ。

お前との間に流れる時間は独特で初めて覚えた感情がある。

異常なまでに、待ち遠しい──。

最近、読み物の進みが遅くなった。多分お前の事を考える時間が増えたか………………ちょっと言ってて恥ずかしいぞ、これは。いっそ笑われた方がマシだな…。
7 リヴァイ
真っ先に伝えられたらと願って。

寝れねぇと羊を数えるよりもお前から貰う手紙の逢瀬を繰り返し数えるようになった俺からお前に。

お前と出逢ってちょうど一ヶ月になる。一ヶ月前の出逢いがこう言う縁になるとは全く思わなかったしお前とはあれきり、逢う事はねぇと思ってた。

出逢いからして夢みてぇなモンだったからな。

いざ現実を見てみると夢より夢みてぇだ…、なんて思う。お前が消えずに傍に居て俺には勿体ねぇと思うモンを山ほど寄越してくる、その度部屋の端から端を…何往復もしちまうくらい転げ回る日々。…抜け出せそうにない。

出逢えた事に喜びを。
お前の隣へ立てる事に誇りを。
触れる指先に愛おしさを込めて。

俺を捜したお前に改めて感謝を。

あれが無けりゃ夢のままで終わってた。
──エレン、これからも傍に。
俺の全てを捧げよう。
8 エレン・イェーガー
1ヶ月目の言葉から、幾日経過しました。


未だ変わらず俺は貴方に恋をしています。――だけなら、綺麗で良かったんですけどね…。近頃、俺はどろどろと黒い感情を剥き出しにし過ぎなのでは?なんて、思う事が屡々。
貴方が床を転がる姿を見せなくなった代わりに、鳥籠で静かに“待つ”姿…此れに変化した様に思います。
貴方が俺に鳴いて聴かせる言葉は、心情を吐露する哀しい歌だったり。繋げていけば、物語が出来るんじゃないかって思うくらい、綺麗な言葉の羅列の歌だったり。
俺等って“特殊”だなって感じます。出逢いから特殊だったから、この流れになるのも必然なんでしょうけども。

兵長が自分から壊して出ていくまで、鳥籠の中で今日も泣いて居て下さい。


ピンク兵長、魔法使い兵長、肝心な処でドジする兵長、噛み付き兵長、呼び名が増える一方のリヴァイ兵長へ。
9 エレン・イェーガー
二ヶ月が経ちましたね。

常に強い欲だけを持って過ごしていけたら、あんな酷く怖い言葉を貴方に向けて言わずに済んだのに。
とても弱くて女々しい俺を見せてしまい、情けなくて顔向け出来ない気分です。

俺が作った鳥籠は、思いの外、脆いみたいです。指で突っつくだけで壊れます。欠陥住宅、もとい欠陥鳥籠と言いますか…。
そんな中に貴方を閉じ込めている事実に、弱い俺は自責の念で潰れそうになりました。
貴方の言葉がなければ、俺は潰れて…鳥籠も壊して、………狡い言葉を吐いて、壁外に逃げていたかもしれません。
この一件で感じたのは、やっぱり貴方は俺より数倍も大人なんだな…、…と。


鳥籠に囚われて居るのは、もしかして俺の方かもしれませんね。ピーピー鳴いて、貴方から言葉のご飯を貰って、『安心』して。


好き、愛してる、それより『安心』が一番のご飯みたいです。
10 リヴァイ
一旦一区切りしたかのような、本で例えるなら第一章を終えて第二章のような。そう言う節目を迎えた気持ちでいる。

お前はお前で抱えてるモンの荷を軽くして、俺は俺で知らず知らずに張っていた予防線みてぇなモンを取っ払えたように感じる。遠慮と言うのはし過ぎるとあまり良くねぇんだと痛感した。


エレン、欠陥だらけの鳥籠だとしても住んでみりゃ都、なんて言う。そうならねぇなら俺が都にする。脆いなら俺が支柱になろう、俺の居場所は此処なんだからな──。

……、…果たして囚われてるのはお前か、俺か。囲ってるモンは鳥籠なのか、堅牢な檻なのか、…もしかしたら蜘蛛の巣かも知れんぞ。

なんてな。

想いを告げる言葉が常套句のように使い古されちまうよりは安心と言う名の羅列をお前に長々と綴ろう。
11 リヴァイ
色々書きてぇ事はあるんだが、どう書いたら良いのか、どう伝えたら良いのか、考えていると時間はあっという間に過ぎるな。

お前と過ごしてきた3ヶ月然り。

お前は俺から貰い受けてばかりだ、全然返せていない、…と言った事があったが案外、そうでもない。感じ方は人それぞれだろう、俺は十分、お前から貰っている…。夢から醒めた現実、今をお前と共に過ごせる事、これがどれだけ大切で愛おしく、嬉しいかはどう言葉にして良いのか解らん。


温かく心地好い。
12 エレン・イェーガー
相変わらず、貴方と過ごす時間は緩やかでフワフワ。かと言って、変化が無い訳でもなく。貴方が言った通り、どっしりとした土台でも造っているような感覚、そんな毎日です。
特に12月は俺にとって、とても嬉しい事が続いた月でした。


一緒に流れ星を見ようと夜空を見上げ。壁外遠征に出れば、毎日届く優しい手紙。断続的な壁外遠征からの帰還後、毎回貴方は逢ってくれて。今年最後の壁外から帰ってきたら、プレゼントも用意してくれて。薬指の指輪、新しい枕、兵長のヒラヒラ、そしてキスと記念日。…酔っ払い兵長。何より貴方の時間を貰えるのが、本当に幸せで嬉しいです。
こんなに大事にされて、大切にされて、泣くなって言う方が無理だ。……見せませんけど。


明日で貴方と出逢った年が終わり、新しい年になります。貴方と過ごせなかった春と真夏。その先も共に過ごせる様に、来年も変わらず俺は貴方を捕らえて囲い、束縛します。もっともっと、俺に堕ちてしまえば良い。


追伸
にゃんにゃん兵長と、お子様舌足らず兵長を前に、理性が駆逐されなかった俺を本気で誉めて下さい。
13 エレン・イェーガー
貴方と過ごして四度目の月。


ゆっくり進む時間の中で、俺は貴方を知りたくなって、色んな質問をして。答えを聞けば嬉しくて記憶に残すだけでなく、大事にメモに書き残して。
大切な、大切な、俺だけが知る貴方。
大事な、大事な、俺だけの貴方。


俺は自分で自分が不思議に思う事が有ります。
出逢った頃から今、この瞬間も、俺は貴方に恋をしたままでいるんです。想いはこんなに長く続くんだ、…って。凄い人に出逢っちゃったな、って。凄い人に恋をしてしまったな、って。一日、二十四時間の間で貴方を想わない時が無い。それだけ貴方は、俺の近くに居ます。


今の貴方は鳥籠の中で、どんな声音で鳴いていますか?
14 リヴァイ
エレン。

また一月、過ごした時が重なったな。最近はお前の事を色々知る機会が増えて、増える度に箇条書きに連ねる小さな紙束も量を増していって、嬉しく思う。

壁外調査へ出向くお前を見送る事が多かったこの一ヶ月だが、この壁外調査がお前と俺を繋ぐ糸をより確かなモノに、強くしたように思える。逢えねぇ夜に嘆くんじゃなく、手紙を綴って朝を迎える、そしてまた手紙を綴る。手紙は世間じゃあ当たり前の手段で多くのヤツらを繋いでいるんだろう、その当たり前の事が凄く大切に、どれだけ意味があるのか、を、気付けもした。


喜んで貰える、充実感。


口下手だと自負する俺より。毎日お前を想える事、こうして言葉を記せる事、嬉しく思う。纏まりのねぇこの手紙をお前に捧ぐ。

追伸
鳥籠には花が沢山咲いている、陽が射して暖かい、奏でる音は春のように柔らかく幸せを詠っている。
15 エレン・イェーガー
貴方を探し呼び掛け、腕を掴んで、手を繋いで五ヶ月。
さあ、次は半年です。
相も変わらず、ゆっくりゆっくり進む俺達のままで。


それにしても…手を繋ぐ事に、そんな効果があったなんて。貴方が仰る通り、何だか素敵です。
16 リヴァイ
5ヶ月目の手紙になるな。


お前に伝えたそれは愛に関わる
興味深い豆知識だそうだ。
信じる信じねぇは別として、そんな想いを共有できたら何時の間にか繋いでいた手と手に良い曰くが付くだろう。


他にも色々あって、
記事に目を通しながらお前を想った。


次の節目もお前と共に。
眠気に捕らわれながらも綴ったんだろうと思えば愛おしさも膨れる。
17 リヴァイ
壁外へと駆り出している新兵に捧ぐ。


お前との日々もとうとう半年になった。今回の“今日”は何処と無く特別に思える。今日も含め大切な日があった事、続く壁外調査。思い出としちゃ十分、俺からすると良いこと尽くしのひと月だった。


不思議と半年と言う感覚がない。
まだまだお前を知りてぇし、
多くの時間が欲しいと思う。
変わらずの速度で、ゆっくり、ゆっくりと歩いて行こう。……お前と共に。


───エレン、
Ich liebe Dich.
18 エレン・イェーガー
貴方と出逢って、貴方と共に過ごして、半年が経過しました。時間の流れがゆっくり過ぎて、半年も一緒に居る実感が今一…、……?本当に不思議な感覚です。
昨年、一緒に見る事の出来なかった満開の桜。今年は貴方と見れるんだ…、一緒に春を感じて語らう事が出来るんだ…。嬉しい、その一言に尽きます。


この半年で貴方は色んな顔を見せてくれましたね。転がったり枕を叩いたり、本音を漏らしたり、少しでも怖がらせたらガチギレしたり、拗ねたり、不貞腐れたり、俺の頭を抱えて優しく撫でて寝かし付けてくれたり、どうしようもなく寂しいと漏らしてくれたり、一人で…(ごにょごにょ)したり、馬鹿野郎っと叱り付けたり、花火を見てはしゃいだり、未だ未だ沢山。好きなもの、好きな食べ物、好きな色、嫌いなもの、嫌いな食べ物。日々、貴方を知って、貴方の居る生活が当たり前になりました。唯…現在運悪く、俺は壁外調査真っ只中ですが、何とか此処に言葉を残せてほっ、とした反面、半年の節目に貴方の傍に居られなくて残念です…。


リヴァイ兵長、俺は幸せです。
貴方から幸せをもらっています。

有難うの感謝の気持ちを此処に。
19 エレン・イェーガー
ゆっくりとした歩みで進んで七ヶ月。

日々、貴方と共にあり、隣に居るのが当たり前になり、それの何れもが温かな記憶で溢れて。貴方の声と想いに触れる事が許される、この場所は誰にも渡したくありません。
だから…もっと、もっと俺に堕ちて下さい。そしてもっと、もっと俺を狂わせて下さい。何処までも何処までも、居心地の良い貴方に堕ちていきたい。


meine liebe fuer dich kennt keine grenzen.
20 リヴァイ
隣に居ることが当たり前になった日々。変わったもの変わらねぇもの、色々あるな。──殆どが変わってねぇ気もするが。…きっとそれは歩む速度のお陰なんだろう、7ヶ月前、物足りなさから飽きを恐れたお前だったがどうだ、寧ろ逢える時間の大切さ、手紙1枚の重さを感じられるようになってねぇか。少なくとも俺はそうだがお前も同じ想いなんだろうな。


解消されねぇ欲求も溢れる想いも触れるだけで嬉しい高鳴りも、何も、かも。


胸に刺さるような言葉を、余すことなく注がれる想いを、お前から受ける俺は幸せ者なんだろう。7ヶ月の感謝と気持ちを此処に。
21 エレン・イェーガー
今日、貴方と出逢いました。
朝まで共に過ごし、眠気でフラフラになりながら、お相手して下さった感謝を述べ、その場を後にしました。
貴方の綺麗な身のこなしが脳裏に強く強く残りました。
この綺麗な人を自分だけのものにしたい。
自分だけのものにしたいけど、そんな事が出来る訳もなく。ならばせめて…、もう少し夢を見たい。
貼り紙を作って貴方を探す事にしました。


あれから1年。
夢から覚めた今も貴方は優しい静寂を纏って、俺の傍らに寄り添ってくれている。穏やかな空気じゃない時や、哀しませた事もあったけど、それ等を乗り越え共に歩んで…あっと言う間の1年でした。

貴方から沢山のものを貰いました。美味いもの、綺麗なもの、面白いもの、真っ直ぐな想い、包む様な優しさ、支える言葉、そして「幸せ」と貴方自身。


1年前の今日、俺と出逢ってくれて、俺と居る事を選んでくれて…

有難うございます、リヴァイ兵長。これからも傍に居させて下さい。…傍に居て下さい。


egal was kommt ich werde dich nie verlassen.
22 リヴァイ
エレン、1年だ。
あの夜にお前と出逢って1年が過ぎた。お前と過ごしたのは数時間、名残惜しいと思いながらも一夜限りになるはずだったお前との縁は繋がってここまできた。

解けそうになっては紡いで結んで、そんな事が何度かあったな。その度にお前の大切さを知って、こうして側に居られることを本当に嬉しく思う。最初の頃は幸せの反面不安が大きく、“本当に俺で良かったのか”、“こんなに想ってくれるヤツと離れる時がくると思うと怖い”と、そればかりだったが月日を重ねていく内に、お前からの想いを受けるごとに、変わっていって不安も恐れもいつの間にか消えていた。それほどの気持ちをお前から貰ったんだな…。


正直、言葉が浮かばねぇ。
幸せの一言に尽きてな…。お前と居られる事も、今まで過ごした日々もこれから先のことも、幸せだ。エレン、ありがとう。願わくば死ぬまで、どうかお前と共に。


金木犀の香る季節
お前と出逢った時と同じ時間に言葉を刻む。