1 リヴァイ

恋の文

お前と出会って一ヵ月が過ぎた。

様々な価値観の相違で何度も揉めて、
それでも俺の隣にはお前が居て、お前の隣には俺が居る。
変わらない愛情が、其処にある。
エレン、俺はそれがどうしようもなく嬉しい。

口を開けば俺が可愛いと珍妙な事を言い出すお前を、
誰よりも可愛いと思ってるのは俺の方だ。
可愛くて、愛しくて、大切で、触れたくて、
髪を撫でて口付けて、その心地良さに幸福を覚える。

何度も口にした言葉だが、お前と出会えて良かった。
お前と出会えたことは、幸薄い俺の幸福のひとつだ。


自分のことを我儘だと言いながら、欲しいものをあまり口にしないお前が俺に欲しいと言ってくれた一通の手紙。
クソ嬉しくて、らしくもなく舞い上がってんのか上手く言葉が出てこねぇ。
書いては消して、書いては消して、…なかなかに難しいもんだ。

俺の気持ちは伝わるだろうか。
筆を執りつつ想うのはお前のことばかりだ。
此処を見付けたお前が、少しでも微笑んでくれるように。

愛してる、エレン。
2 エレン・イェーガー
俺の最大のわがまま。
叶えてくださってありがとうございます。

何度となく離そうとしたのは俺なのにそれでも貴方は俺の手を優しく捕まえて下さっていました。
精一杯の不器用さで。
言葉が足りずにぶつかりあって、悲しませて傷つけて。
もっと大人だったらと思うことは何度もありました。
でも同時に思うんです。

傷をつけることであなたの中に俺を刻み付けていけると。
それは下心です。恋と言う仮面を被った。

それと同じくらい精一杯の、まるで綿のように優しい温もりで貴方を守りたいと思っています。
俺からの愛と言う名の真心です。

こんな俺とずっと、恋愛してください。

エレン・イェーガー