1 エルヴィン・スミス

君へ。

君は遅かれ早かれ勘付くだろうが、それでも直接言わずに此処に記そう。宛先は君、贈り主は私の…拙い恋文を。

今日で一ヶ月…そう、君と私が出会ってもう一月が経った。毎日愛を囁く事も出来ない、何かしら秀でている訳でもない、そんな私に愛されてくれる君に…そんな私を愛してくれる君に感謝しているよ。
思えば一目惚れだった。君を見たその時に沸き上がった感情のままに君に会い、名残惜しさを感じながら目を閉じて…翌朝置かれた紅茶にどれだけ歓喜したことか。
凛とした佇まい、紡がれる言の葉、澄んだ眼差し、弧を描く口元…君の全てが愛おしい。そんな君にすっかり溺れきっている私はなんとも情けない男に映るだろう。だが君に以前話した意思は変わらない、…人一倍の執着と愛を君に捧げる。

心臓を捧げた事で空虚になった胸の内に根付いたのはたった一つの願い。私の全ては君に…リコ、私の唯一の人よ。待つ寂しさと言葉を交わす喜びを教えてくれた最愛よ。
願わくはこれからも私の傍に。
2 リコ・プレツェンスカ
実は10日くらいには書き込みに気付いてたんですよ(にやにや)
記念日に祝えず、さらに遅れてすみませんでした…来月は期待していてください。
それにしてもこの恋文…口元が緩みまくって仕方ありません、どうしてくれるんですか。


取り敢えず此方からも。
もし私があの時募集しなかったら、記事を見てくれなかったら…きっと出会う事は無かったんでしょうね…それにこの組み合わせです、例え会話したとしても絶対恋仲になると思わないじゃないですか。
告白受けてくれた時は結構驚きました。

それに加え最初に書かれた呟きでの言葉、継続出してくれたのと愛してると言ってくれたの…本当は凄く嬉しすぎて団長の言葉を借りるなら「あ、えっ…わぁ…うわぁあ!!」状態でそれはもう貧血ものでした。
今更ですが色々とありがとうございます、そして今までの血を返せ。


普段は何考えてるか分からないし況してや調査兵団のトップですが…
私の前で綻ぶそんな貴方が大好きです…というか愛してる、百倍。
…寂しかったら言ってください、恐らく貧血で倒れると思うので看病を。…言わせないようにしますけど。


何だが嬉しさで頭がいっぱいで乱文になってしまった…申し訳ない。
最後にもう一度…愛してます、ずっと傍に居てください、エルヴィン団長。


P.S
お互い立ったままキスする時、身長差ってどうにかならないでしょうか。
踏み台購入の検討を是非。
3 リコ・プレツェンスカ
迷ったんですけどね、折角ですし貴方の御希望に応えましょう。
最初の書き込みから大分日時もたち今日まさか書き込まれるとは思ってないであろう団長へ、見付けた時「今なら団長辞職しても良い」と思わせるぐらい吃驚してる様子が目に浮かびます、というのは自惚れすぎでしょうか?


本題ですが上の私の言葉を置き換えると先月の8日に団長が私の事を書き込みしなければ、私が彼で反応しなかったら再度会うことは無かったと思うと今更ながらヒヤヒヤしますね、出会った時よりも色んな意味で興奮しました。
あんな分かりにくい憲兵団がどうとかの鍵にも関わらず気付いてくれて、さらに捜してくれてありがとうございました。
私からも捜すべきだったと反省してます…でもリードって言うんでしょうかね?呟きもそうですけど男性に捜してもらったり行動起こしてもらったりすると物凄く嬉しいんですよ。
何はともあれ再会してからも相変わらず元気そうで何よりです、あ、でも少し弱くなりました?犬で例えると耳垂れてるみたいな…まぁそこも可愛らしくて愛しいですが。
もう、本当大好きで堪らないです。

これ以外にも言いたい事は山ほどありますが伝えても伝えきれないので…寧ろ言わなくても分かりますよね?
あまり一緒に居られませんでしたが出会って五ヶ月目、おめでとうございます。
これからもよ…よろしくしてやりましょう…改めていうと恥ずかしいものがある。


最後に、食用とはいえ無闇矢鱈に自由の象徴を食べない事、寄生虫にはお気を付けて。
少し言葉をお借りましたが言い返すのも悪くない…!

書き終えて私こそ相変わらずの乱文だったという事に気付いた。
4 エルヴィン・スミス
ああ全く、君は本当に…口元が緩むのを抑えられないな、驚きも勿論あるが何より高揚している。自惚れでもなんでもなく正しく君の考えた通りだ、団長という立場がなければすぐにでも君を抱きしめに行くものを。

あの時、君のあの書き込みを見てまず胸がざわついた。年甲斐もなく期待に胸を膨らませている自分を自覚した。情けなさを自覚しながらも君になら伝わるだろう言葉を選んでしまった。…また君の声が聴けるのであれば、罵倒だろうと喜んで。そう思った。
リコ、君が「捜してくれてありがとう」と言うのなら、私は「見付けてくれてありがとう」と返そう。君が見付け書き込んでくれなければこの再会は敵わなかったのだから。行動は…していいのか?君が止めないのであれば毎日キスを降らせる勢いなんだが。
耳が垂れた犬とはまた想像しやすいな。自分の強弱を推し量る事は出来ないが惚れた弱みを隠すつもりがなくなったのは伝えておこう、私の胸を満たすのはいつでも君だけだと。

言葉を交わさずとも此処に書き残したその意味を考えれば当然分かる、が…それはつまり自惚れていいんだね、リコ?
五ヶ月。共にいられなかった時期を取り戻そうとは言わない、今からもっと私達の、私達だけの思い出を紡いでいこう。
私のリコ、誰が何を言おうとこの腕にかき抱くのは君だけだ。誰にも君を譲るつもりはない、…誰にも文句は言わせない。

君がおどけるのは照れ隠しだと分かっているからその心配は微笑ましく愛らしいな…そんな可愛らしい言い返しなら喜んで。

この愛しさは文章として纏めるにはあまりにも大きすぎる。君もそうだろう、リコ。