1 リヴァイ

五ヶ月ですね。

『お仕置きだ。例の刑に処する。
と、言いたいところだが、俺はお前に惚れている。べた惚れとは怖いもんだ。俺が選択肢を用意するとはな。
右か左か、選ばせてやる。どちらを叩かれたい。

お前と出会った季節が終わった。天高く馬肥ゆる秋、意味は分かるな。腹回りに気を付けろよ中年、そういうことだ。言っておくが俺に抜かりはない。いつまでもお前に、背中が好きだと言わせてぇからな。

書類を散らかして、その上で寝てやろうと思っている。
お前は怒るだろう、俺は腕を組んで顔を背けるだろう。だが俺にしてみりゃお前はちっとも、分かっちゃいねぇ。これは男の戦いだ。俺より長く青い目に見詰められている紙を、放ってはおけん。

お前が大切だ。俺のエルヴィン。』


9月9日の朝、俺が初めてお前に書いた、そしてお前が気が付かなかった恋文だ。
どうだ、ちっと固ぇだろ。
だが、二ヶ月前も今も言っていることは同じだな。俺はお前を独占したくて仕方がない。
二ヶ月前と、俺の想いはなんら変わらん。いいや、より深まった。

これからも隣にいてくれ。俺の大切なエルヴィン。
2 エルヴィン・スミス
速やかに報告をと言ったのに君からの報告はなく、これはもしやしてはいけないお願いだったかな…なんて思っていたんだが、そうだった、記念日が近かったんだね。
その事に頭がいかないほど、お前に熱を上げているみたいだ、私は。

私が気付かなかった君からの恋文をこうして目にする事が出来て本当に嬉しく思う。
これに見合うものはなんだろうかと考えて…結局あれをあげる事しか思いつかなかった。君の言葉を本気にして、本当に喜んでくれるかどうかは分からないが…。
それと白い花、君が置いていってくれたんだろう?花を見て綺麗だと思ったのは久し振りのような気がする。


私のリヴァイ。これからも私の隣に居てほしい。大切な君へ、いつもありがとう。