1 リヴァイ

ご褒美が欲しいと言ったクソガキへ

お前はこれを見たら驚くんだろうな。いや、そもそも気付かねェか。
人様の目に触れる場所に言葉を残す気は更々無かったが…お前の帰りを待つ間の暇潰しだ。

特定の相手を作る気なんざ無かったのに、というか急展開が過ぎるだろ。
もうちょっと焦らして大人の余裕ってやつを見せてやろうと思ったんだがな、お前の勢いに負けた…いや、お前を手放しなくなかった。あの時の俺は言ってることが支離滅裂だっただろうな。何が大人の余裕だ、クソダセェ。

真っ直ぐに懐いてくるお前が可愛い。ムツ●ロウさんの如く撫で回してやりたいくらいに。
かと思えばガキのくせに妙に大人びてる所もあって…たまに辛口なのも、俺が相手だから言えるんだろうなんて、勝手に良いように解釈してる。
ド変態と罵りながらも、実は俺も意外と満更でもねェ。奥手な童貞野郎はビビッて手が出せねぇようだがな、…それすら可愛いなんて、どういうことだ。

…いつも素っ気ない態度取って悪い。ちゃんと伝わってるか?
エレン、愛してる。本気だからこそこの一言が重くて、中々言葉にならねぇんだ。汲んでくれ。
この世界で、お前が俺の最初で最後…に、なってくれたら、嬉しい。ああクソ、恥ずかしい。

こういう場は苦手だとか言っておきながら、結構書けるじゃねぇか。正直まだまだ伝えきれねぇ位だ。
いつも俺の帰りを待ってくれているお前にご褒美だ。お前からの「お疲れ様でした」の一言に毎日癒される、礼を言おう。
そうだ。一つだけ…我儘を言わせてくれ。添い寝は苦手と言ったが、お前は別だ。偶にはお前の腕の中で眠りたい。

今日は俺がお前の帰りを待つ側だからな、寄り道せずに真っ直ぐ帰ってきたら風呂か飯か、…もう一つの選択肢かは、選ばせてやる。早く帰ってこい。