かくれんぼ

蜂蜜色の瞳をした俺だけの砂糖菓子へ…

“You turn me on.
Until you are addicted to my love, I love you.”


もういいよ…と言ってやるべきだったか？
見付かっちまったみてぇだな。
まぁ、本気で隠れてねーから見付けて当然だがな。
これが俺からの３ヶ月記念。
少しは楽しめたか？
毎回同じでは飽きるだろうと思って趣向を変えてみた。
いつもと違ってこいつは埋もれて消えるだろうが…偶にはこういうのも悪く無ぇだろ？
意味は大したこと無い頭を使っててめぇで訳せ。
簡単だから時間は掛からないだろ。
３ヶ月記念とか言いながら他に気の利いた言葉は思い付かねぇ。
こんな公衆の面前で俺にしては言ってやった方だと思うがな。
不満があるなら言ってみやがれ。
場合に寄ってはてめぇをブチ犯す。

その間抜けなツラで精々面白い反応をする事だ。

すいません、兵長…異国語はあまり得意じゃないので、母国語でもう一度お願いできませんか？

なんて言ったら、照れ隠しに殴られちゃいそうですけど…聞きたいです。真正面から。
少し図々しいお願いと言うより我が儘ですが、今日くらいは大目に。

あなたがオレを引き留めてくれてからまだ三ヶ月目だなんて、正直信じられません。
もっと以前から二人で寄り添っていたんじゃないかと思える程に兵長がオレの隣に居て下さる事が自然で…きっとそう感じる位に沢山の言葉を交わし触れ合ってきた刹那の連続が、とても濃密で鮮やかなものだったと言う事なんでしょうね。
最近は当初より諸事情から言葉は減りましたが、口に出来ない分想いはまた一層深まり胸に募っていくばかり。
日毎あなたに落ちていくのがよく解ります。
あなたはかくれんぼを提案しましたが、残念ながらこの気持ちは隠しようがありません。

昨日より今日、今より明日、あなたの心深くを温かく包んで癒せる存在でありたい。
砂糖菓子を食べて、ちょっと不機嫌顔ではにかむ姿はこれからもずっと傍らで。


甘く優しく、毒されて下さい。

自覚がある分タチが悪ぃ。
こんな所で言ったら意味無ぇだろ…。

数時間悩んでみたが…図々しくも我が儘なお前の望み通り真正面から言いに行ってやる。
確かに、折角の日ではあるからな。

まさかそこまで頭弱いとは思っ……本当は意味解ってんじゃねぇか？

よくこんな場所でそこまで言えたな。
羞恥を何処で落として来た？拾って来い。
てめぇの羞恥や謙虚で部屋が散らかる。
蹴られてぇなら話は別だが…。
終いには寝込み襲うぞ。あぁ、お前の場合は起きそうにねぇな。

クソ…結局このかくれんぼも俺への羞恥プレイじゃねーか。
ふざけるなよ…。
絶対ここでお前に応えてやらねぇ。

やっと自分が甘い毒だって認めたか？
一々言われなくてもとっくに浸ってんだよクソったれ。
もうてめぇじゃねーと満たされねぇ。
夢の中で良い…今から行くから待っていろ。