一ヶ月と五日

本当は貴方から言ってくれるのを待ってたんですが、そんな柄じゃないですもんね。今更面と向かって言うのは恥ずかしいので此処で。

一ヶ月記念おめでとう御座います。こんな俺に毎日付き合ってくれて、本当に感謝してます。

最近中々時間が作れなくてすいません。でも此からはずっと一緒に居れますよ。何でかって、それは貴方がこれを見付けた時教えます。

貴方が幸せだと思える様に頑張るから、もし心から幸せと思える時が来たら一緒に笑って下さいね。


俺の大好きな大人の兵長へ

お前の寝顔を眺めながら。ゆっくり休めよ。

一ヶ月か。不思議だな、もっと長いこと一緒に過ごしてきたような気がする。
…なァ、子供は何人欲しい？なんて、気が早いか。お前からの申し出、嬉しかった。

ああ、もうこんな時間か。俺もそろそろ寝るとするか。
二ヶ月も、半年も、一年先も…お前の腕の中で眠りたい。不束な嫁ですが、娶ったからには手放すなんて許さねぇからな。

ガキの癖にかっこいいところもある、俺には勿体無いくらいの出来た夫へ。
来年の冬は、何処か連れて行けよ。

何時も格好がつかない俺から、記念日とは別に祝福の言葉を。

貴方とこの日を迎えられた事、とても嬉しく思います。遣り取りを始めた頃の俺は、きっと貴方にこんなにハマるなんて思ってもいなかったでしょうね。

毎日言葉を交わしていって、それと同時にどんどん貴方の魅力に浸かっていった俺は今幸せ過ぎて泣きそうです。

貴方は同じ事の繰返しだった俺の日常に色をくれました。感謝してもしきれない位に。せめて感謝の気持ちとしてクリスマスプレゼント兼誕生日プレゼントだけでもちゃんとした物を、と思ったんですが…中々難しい。貴方の事を知っている様で全然知らなかった事に気付きました。


此からも色んな事を教えて下さい。俺だけに。


生まれてきてくれ有難う御座います。貴方に会えて良かった。


最後に、お誕生日本当におめでとう御座います！

寝付けないのは俺の方だったみたいだ。お前は眠れてるか？

お前が忘れてたもう一つの記念日、…17日は、お前が俺に嫁になって欲しいと言った日だ。忘れもしねぇ、日付を越える直前に伝えられて、寒さと日頃の激務で気でも違ったんじゃねぇかと思ったが。
お前にとっては日頃伝えてくれる愛の言葉と変わらないもんだったのかも知れねぇが、…あの時の手紙は、今でも大切に鍵の付いた引き出しにしまってある。俺にとっては、その日が忘れらねぇもんになるくらい特別な言葉だった。
他にも沢山、欲しい言葉を欲しい時にくれる俺の自慢の出来た旦那。どうしてそんな的確に俺の欲しい言葉が分かるんだ。俺はそんなに分かりやすいのか？


口下手でお前曰く素直じゃない俺の言葉ではあんまり伝わってねぇような気がするけどな、お前が思ってる以上に俺はお前に嵌ってるんだぞ。お前のようにすらすら言葉が出てこねぇ、一辺倒な言葉しかくれてやれねぇが…愛してる。何回言っても足りないくらい。でも恥ずかしいからそんな何回もは言ってやんねぇ。

明日の朝はお前の望み通り、開口一番此の言葉を伝えてやろうと思う。寝てる間に俺の気が変わらないことを精々祈るんだな。


俺が何処かに行っちまいそうだなんて馬鹿なこと吐かしてねぇで、お前はお前の遣るべきことをやればいいんだ。待ってるから。
無理は、してくれるなよ。